本当に問題がないと思うなら、もう政治に関わらないで

 「橋下徹は目立ちたがりだから、きっと赤坂自民亭の事に対して口を挟んでくるよ」と私の周囲で話題にしていたら、案の定だった。しかも、この人のお得意のやり口の「××する人は◯◯(◯◯の部分は批判的な言葉)」と、弱気な人の言葉を封じるような言葉で(今回は『赤坂自民亭に怒る人は論理力なし』だって)。

 こういう風に断じれば、論理力がないと思われたくない人は「そうそう。橋下徹の言う事も一理あるよなー。」とか「橋下徹の言う事が正論だよ。」と追随する。どんだけ子分肌なんだ。なんのお世話にもなっていない人間にどう思われようといいじゃないの。実を伴わずハリボテの武装でしかない論理に誤摩化されないで。

 怒りというのはそもそも論理で怒るものじゃない。理性よりも本能が先立つから怒りに辿り着くのだ。この『赤坂自民亭』に怒っている人達は、議員たちの本来の役割・資質と実際の行動の落差に腹を立てているのだから、それを後になって「行動基準に反していない」だの理屈を並べても無意味。本当にこんな時に酒席に顔を出してしまうという判断力しか持たない首相に国民を守る気があると思うのでしょうか?情報と権力が集まるはずの与党、特に大臣、それどころか最高権力の総理大臣が、自民党の酒の席に顔を出し楽しげに振る舞ってしまうその判断力・危機管理の無さに総理としての適正を疑問視しているのだ。

 大体、あの自民党議員達の行動が問題ないというのなら、気象庁の立場がない。気象庁は事前に異常事態を把握して異例の記者会見をしていたのにも関わらず危険度が伝わらず、結果的に多くの犠牲者を出してしまった。彼等の身にもなって欲しい。まるでギリシア神話のカッサンドラじゃないですか。

 私は西日本の住民じゃないし、雨でここまでの被害になるとは予想していなかったが、そんな私でも“気象庁がこういう会見をするのは異例の事”というのは把握していた。しかも5日の時点で予報通りに大雨が降り、7/5の午前11時発のニュースhttp://news.livedoor.com/article/detail/14965746/

すでに各地で激しい雨

今日5日(木)になって西日本から中部エリアの広い範囲で雨が強まり、1時間雨量は山口県下松で観測史上1位となる86.0mm、京都府京北で58.5mmを観測。24時間の雨量では高知県馬路村の魚梁瀬で307.0mm、岐阜県本巣市樽見で241.0mmを観測しました。


と報告している。

既に山口県下松の1時間雨量が観測史上1位を記録。


です。そんな状況で、仮にも国民の税金で億単位の給料を受け取り生活している議員、ましてやその中のトップの総理大臣や防衛大臣が、国や国民を思ってソワソワしないという精神がそもそも国を守るために国民に奉仕する国会議員には向いていないんですよ。選挙の時はあんなにペコペコしているのに。

 「災害で国民が被害にあっている最中に酒飲んでたからってこんなに批判されたくない!」というのなら、どうぞ議員をお辞めになって、好きな時に好きなだけ酒宴をなさって下さい。国会議員なのに災害対応より酒席が大事なんて。嫌々仕事をしている2世3世議員にはもうウンザリ。