杉山愛さん3回戦進出

ウインブルドン杉山愛さんの第二戦は、格下との戦いという割には結構苦戦していました。テニス人口は世界中ではかなり多く、その中で勝ち上がってこのウインブルドン大会の本戦に出場できている人だから、いくらランキングが格下でも全然油断できないですよね。いやー、ハラハラした試合だったなぁ。

デーブさん

日曜日の深夜にNHKで放送していた『わたしが子どもだったころ』 の笹野高史さん編が素晴らしかった。


母親に対して、もっとああして欲しかったとか、こうして欲しかったとか、沢山の色の毛糸がからまったみたいに、本当は複雑な感情がないまぜになっているんだろうし、母親が元気な人で長生きしていたらそんな愚痴もこぼせたのかも知れないけど、反抗期を向かえる前に亡くなってしまった事で、その感情を全て母を慕う気持ちとして封じ込めているんだろうなと思いました。笹野さんが「バクダン」と表現した感情はそういうものだったんじゃないかなと。


最後の最後で、笹野さんの幼少期を演じていたのが笹野さんのご子息だったとわかるサプライズ、しかもそれを言葉ではなくさりげなく教える粋な演出が憎い。そして“2世タレント”と軽く括れない演技力でした。特に表情が味わいのある役者。先週の小沢征爾さんの時にも思ったけど、この番組の再現ドラマのクオリティがとても高い(偉そうな言い方だけど)。いわゆるドキュメントの間に挟む再現ドラマの域は軽く越えています。きっとこの番組はいつか賞を獲るね。獲らなくてもこの番組の素敵さに何ら変わりは無いんだけど。


本題。
東京のローカルテレビ局、MXTVの番組が大好きなんだけど、その中でも『博士の異常な鼎談』という、水道橋博士さんと宮崎哲弥さんがゲストを迎えて文字通り鼎談をするという番組が特に面白いです。番組が始まって数ヶ月過ぎたんだけど、何故あえて今日それを書いたかと言えば、今日のゲストがデーブ・スペクターさんだったからです。デーブさん大好き。


デーブさんのネタ(?)の中でも、「僕が来日したばかりの頃は(カルチャーショックで)驚く事がいっぱいで、テレビで高校野球を見ていたら、ウーーーとサイレンが鳴って坊主頭の高校球児がグラウンドに走って出て来た姿を見た時に空襲が始まったのかと思った。」というブラックジョークが好きです。アメリカ人がそれを言うか、みたいな。


ちなみに先週のゲストは吉田豪さんでした。懐かしくなってストリームのポッドキャストのページを検索して見たけど、もう無くなっていました。しょぼーん。ポッドキャストだけでも聴けるようにしておいて欲しいな。


その前のゲストは週刊現代で記事を書いているらしい(読んだ事ない)松田賢弥さん。こういう番組での政治話は他の番組では聞けないものが多くて面白い。ただ、ローカル局の番組や、ラジオ番組って、視聴している人が少なくて番組内容が広がらないからこそ、自由な発言が許されていると思うのです。だから、終わった番組や終わる事が決まった番組じゃないものでの過激発言は、ネットでは詳しい番組内容などは書かないようにします。だって北野誠みたいに干されたり番組が終わったりしたら嫌だもん。(そこまで過激な発言は全く無いんだけど。)


言える範囲の話では、松田さんが野中広務青木幹雄を評した言葉で「野中さんは正面から斬り込んで来るけど、青木さんは背後に回って(ふいを付いて)斬る。」というのが印象的だった。中国とアメリカみたいですよね。中国がわかりやすく日本に敵意を向けて来るけど、アメリカは笑顔で握手を求めながら近づいていて、こちらが気がつかない相手に支配している。政治もそうだけど、食物輸入なんて完全にアメリカに支配されてるじゃん。


キー局の放送はつまらないなーと思う人にMXの番組はおすすめです。デーブさんは来週もゲストで、番組はMXTVで毎週木曜の夜11:30放送です。その前の11時からは『内村さまーず』をやっています。関東にお住まいの方はぜひ見てちょ!

ウインブルドン始まる。

テニスのウィンブルドン選手権はいつもNHKが地上波で中継してくれるので今年も楽しみにしていたんだけど、最も楽しみにしていたラファエル・ナダル選手が大会の3日前に出場辞退を発表した。よりによってアナログ地上波のみ視聴可能な私が唯一テレビで見られるウインブルドンを欠場してしまったのでショックが大きいけど、ナダルが怪我を直す事の方が大事だわね。と自分に言い聞かせる。シャラポアも肩の手術から復帰したばかりだし、テニスって本当に体を酷使しますよね。錦織圭選手も早く直してまた羽の生えたような軽快なプレーを見せて欲しい。


放送初日のフェデラー戦を見ました。相変わらずサービスのスピードが速いし調子も良さそう。やっぱフェデラーが優勝するかな。


そして昨日の伊達公子選手の試合も見ました。負けてしまった事は他のニュース番組の速報で知っていたんだけど、18歳で世界ランク9位というキャロライン・ウォズニアッキデンマーク)相手にどれだけ奮闘したのか見てみたかった。そして、今は見て良かったと思っています。スポーツニュースだと、負けても「惜敗」というのは決まり文句みたいなものだし、もし私が昨日試合を全部見ていなかったら、「伊達は世界ランク9位を追いつめたが力尽きて敗戦」と聞いても、その言葉に特別な思いを抱かず「有名選手にはゴマをするね」くらいにしか思わなかったと思う。


テニスの世界ランキングがどういう採点方法で決められるのかわからないけど、一般的に見て、18歳という若さでもう世界ランク9位に入っているという事はそうとう急成長中の強い選手なんだろうなという事がわかるわけだけど(参考までに、同世代の錦織圭選手はランキング117位)、その選手に対して伊達選手はゲームを支配する事に成功していたと思います。


以前『報道ステーション』で松岡修造さんがレポートしていたのですが、伊達選手は相手選手の目の動きで、次にどちらに動くつもりか、どこにボールを打つつもりかが読めるそうです。今回も相手がボールを打つ前にネット際まで近寄り意表をついたコースへボレーで返すというファインプレーが何度となくありました。


ただ、相手の選手もさすがに世界ランク9位だけあって、ただ翻弄されているだけでなく、徐々に伊達選手のネットプレーに対して伊達選手の手が届かないロブで返したり、意表をついたコースに来たボールでさえ返してくるようになった。そうなると、例えば三球目、四球目で決まるはずがラリーになってしまうから、体力的にはどうしても劣る伊達選手が不利になってしまった。途中から彼女の両足は痙攣していたそうです。


やっぱりね、招待選手だからしょうがないんだけど、いきなり世界ランク一桁の選手と当たるのは厳しいわ。でも、まだまだ何かやってくれそうだなと期待させられる良い試合でした。