ウインブルドン始まる。

テニスのウィンブルドン選手権はいつもNHKが地上波で中継してくれるので今年も楽しみにしていたんだけど、最も楽しみにしていたラファエル・ナダル選手が大会の3日前に出場辞退を発表した。よりによってアナログ地上波のみ視聴可能な私が唯一テレビで見られるウインブルドンを欠場してしまったのでショックが大きいけど、ナダルが怪我を直す事の方が大事だわね。と自分に言い聞かせる。シャラポアも肩の手術から復帰したばかりだし、テニスって本当に体を酷使しますよね。錦織圭選手も早く直してまた羽の生えたような軽快なプレーを見せて欲しい。


放送初日のフェデラー戦を見ました。相変わらずサービスのスピードが速いし調子も良さそう。やっぱフェデラーが優勝するかな。


そして昨日の伊達公子選手の試合も見ました。負けてしまった事は他のニュース番組の速報で知っていたんだけど、18歳で世界ランク9位というキャロライン・ウォズニアッキデンマーク)相手にどれだけ奮闘したのか見てみたかった。そして、今は見て良かったと思っています。スポーツニュースだと、負けても「惜敗」というのは決まり文句みたいなものだし、もし私が昨日試合を全部見ていなかったら、「伊達は世界ランク9位を追いつめたが力尽きて敗戦」と聞いても、その言葉に特別な思いを抱かず「有名選手にはゴマをするね」くらいにしか思わなかったと思う。


テニスの世界ランキングがどういう採点方法で決められるのかわからないけど、一般的に見て、18歳という若さでもう世界ランク9位に入っているという事はそうとう急成長中の強い選手なんだろうなという事がわかるわけだけど(参考までに、同世代の錦織圭選手はランキング117位)、その選手に対して伊達選手はゲームを支配する事に成功していたと思います。


以前『報道ステーション』で松岡修造さんがレポートしていたのですが、伊達選手は相手選手の目の動きで、次にどちらに動くつもりか、どこにボールを打つつもりかが読めるそうです。今回も相手がボールを打つ前にネット際まで近寄り意表をついたコースへボレーで返すというファインプレーが何度となくありました。


ただ、相手の選手もさすがに世界ランク9位だけあって、ただ翻弄されているだけでなく、徐々に伊達選手のネットプレーに対して伊達選手の手が届かないロブで返したり、意表をついたコースに来たボールでさえ返してくるようになった。そうなると、例えば三球目、四球目で決まるはずがラリーになってしまうから、体力的にはどうしても劣る伊達選手が不利になってしまった。途中から彼女の両足は痙攣していたそうです。


やっぱりね、招待選手だからしょうがないんだけど、いきなり世界ランク一桁の選手と当たるのは厳しいわ。でも、まだまだ何かやってくれそうだなと期待させられる良い試合でした。