代弁者

団体戦から今日の個人種目別まで、男子体操を見て、あと今日のトランポリンをチラ見して思ったんだけど、採点方式の競技って中国にやけに採点が甘くないですか?そして他国にはシビア。まぁ団体戦の中国は素晴らしかったと思うけど、個人総合の選手なんて、最後の鉄棒で結構ミスったくせにガッツポーズして観客の大歓声をあおり、点数が出る前に国旗までまとっちゃって、あれじゃ悪い点数つけられないじゃん!


個人種目別を見てても思うんだけど、なんか先に観客を騒がせて審査員にプレッシャー与えているような不快な印象を受けました。


金メダルをかなりの数で獲得しているけど、実は採点方式の競技が多いんでないかい?陸上とかバレーとか、卓球・・・は強いか。そんな感じであきらかに順位が出る競技でもちゃんとメダルを獲っているのだろうか?まぁ別に深く追求する気はないんだけど。


本題。
その陸上競技の星、劉翔選手がレースを棄権したニュースで、どこかの局が偶然レース直前の彼を撮影していたものを見たんだけど、痛みが取れない自分の足にかなり苛立っている様子で、ガンガンガンガン!と壁を3〜4回激しく蹴っていました。


なんかドラマだなーと思ったのが、それでも劉翔選手は走ろうとしていたのに、他の選手がフライングをしたもんだから、そこで糸が切れたみたいに「もうダメだ!」って棄権してしまったけれど、フライングをしていなければもちろんそのままレースは続行され、ただレースで惨敗した劉翔・・・という展開になっていたんですよね。負けた後に「実は怪我でして」と言うのはいくら真実でも言い訳に聞こえてしまう。こうやってレース直前で競技場を後にする衝撃的な場面を、本人さえ意図せず作ってしまう劉翔選手はやはりスターなんでしょうなぁ。


今日の日本のテレビ報道で気になったのが、色々な新聞記事を紹介するコーナーで「『ネットでは劉翔選手への批判が相次いでいる』と記事にあります。」と、いかにも「うちの番組がそう言ってるんじゃなく、あくまで新聞記事、しかもネットで書かれているんで」とばかりに「敵前逃亡」だの「13億人を失望させた。」だの言ってるんだけど、それはネットの言葉を借りた自分たちの本音だと思いました。だって、そんなにネットの書き込みを重要視するんなら、もっと他にも騒がれている事柄ってあるでしょう。それを何故報道してくれないのさ!


ちなみに、前にも書いたように、私はネットの掲示板の意見は民意だとは思いません。「こう思う人がいる」程度のもので、たった一人の妄信的な暇人が何百回と書き込む事だってあるんだし、明るい意見を書く人というのは、やがてその手の掲示板から離れてしまう。最後に残るのは、同じような人たち。だからあまりにも偏りすぎてるんですよね。


普段はネットの書き込みなんてトイレの落書きだとか言っておきながら、自分に都合のいい内容はいかにも民意であるかのように紹介する。そんなマスコミの姑息なやり方にクラクラしました。