ザラザラな手の最高指導者

2年くらい前に、小泉純一郎の元秘書官である飯島勲氏のインタビュー&取材をしたテレビ番組を見ました。その中で凄く印象に残っているのが、小泉純一郎が首相時代に、ともに北朝鮮に渡り金正日と会った時の話で、飯島さんも金正日と握手をしたそうなのですが、「自分は今まで色々な国の要人(政治家)と握手をしてきたが、だいたいふかふかした柔らかい手の感触をしていたけど、金正日の手はざらざらしていてまるで自分と同じような育ちの労働者のようだった。」と感想を述べていたのです。(詳しい言葉は忘れたのですが、他の国の総理や大統領は豊かさを象徴するかのような肌の整った手をしているけど、金正日はその真逆、という意味の事。)


勘の良い人ならもうわかるでしょうが、その時番組を見ていた私は何を言いたいのかよくわからず、でも凄く重要な事を言っているような顔つき・口調で語っていたので、きっと何か意味があるんだろうと思って色々思考をめぐらし、自分なりに無理矢理出した答えが「意外と金正日は苦労している。」とか「本当は陰で虐待されている。」とかだったんだけど、それではあんなに太っているのはおかしい。そこで更に「北朝鮮は貧しいから、金正日と言えども栄養のバランスが行き渡っていない。(もしくは偏食で手が荒れている)」という考えも浮かんだんだけど、ここ数日の報道でやっと真相がわかりました。


そうです。金正日死亡説が流れている今、その報道に混じり、「小泉訪朝の時に現れた金正日は替え玉(影武者)だった。」という情報が囁かれているのです。そうか・・・、飯島さんはあの時、「自分が握手したのは本物の金正日ではなかった。」というヒントを送っていたんですね。多分。せっかくのメッセージも受け手の察しが悪いとまるで意味なし、の一例でした。