灯台下暗し

先日成田空港へ行ったら偶然空の日のイベントをやっていた。時間がなくてチラ見しかできなかったんだけど、イベント会場を上から見たらパラソルが綺麗でした。




本題。
先週の金曜日にNEWS ZEROで『アキレスと亀』の公開にちなんで北野武監督と司会の人が対談をしていたのを見ました。私はタケシさんやタモリさんが大好きなんだけど、好きな点の一つに、年齢やキャリアが自分より下の人間にも、初対面や慣れないうちは敬語を使うという所があります。もちろん、それは後から気が付いた理由で、敬語を使っていたから好きになったわけではないのですが。


先日の日記に“このインタビューを見ていて違和感を感じた”と書いたのですが、違和感というのは内容ではなく画面の事で、何故だか司会の人の顔まで時折アップで写していたり、武さんの後姿越しに「ふむふむ」とうなずく司会者の顔を写してみたりで、お前はいいんだよと思いました。それとも人気の司会者なのか?


そういえば週刊誌に、このNEWS ZEROにも出ていて北京オリンピックでもキャスターを務めた桜井翔が海外の取材陣からもヒンシュクを買っていたと書いてあったのを思い出した。その理由の一つに、カメラがインタビューしているアスリートの顔ではなく、桜井翔の顔を沢山撮っていたので、海外の記者に「日本では選手よりもインタビュアーの顔を撮るのか?」と呆れたように聞かれたんだとか。週刊誌の記事は話半分に受け止めるとしても、私も中継を見てそう感じた事はありました。なんか、顔で売りたいのか取材内容で売りたいのか・・・って感じで情けない。インタビュー内容などに興味のない、アホな桜井ファンのための対策なんでしょうなぁ。(桜井翔のファン全員がアホだと言っているのではなく、スポーツ中継なのに「顔が見たーい」とか「翔君の顔も写してぇ」とか要求するファンをアホだと言っている)こんな事をしていたら、ますます一般の視聴者から嫌われるだけなのに。まぁアホなファンは自分さえ良ければいいんだから気にしないか。桜井翔の成長や将来までも気にせずとことん自分本位なファン。


インタビューの中で武さんは日本の若者について、

「今は、夢を持ってるとか、他人より優れた所を見つけろとか、文化の強制みたいな事をして、子供に“何かやりたい事あるんだろう?”(と聞くが)やりたい事のない子だっているし、それを認めてあげる体制がないと。(〜中略〜)俺に言わせれば、人に誇れるものがなくても、普通に生きてていいんじゃねえの?って、それでいいんだよって、余計な事考えずに。なんかね、分相応って言葉が一番好きなんですよ。

と言っていたのです。


そしてインタビューのVTRが終わり、スタジオにて司会者が
「北野監督と話していて共感した事は、多くの人が確かに名誉とか地位とかお金とか外部の事のものを身につけようと一生懸命に崖っぷちを歩いているけど、年齢がそうさせるのか時代の雰囲気がそう思わせるのかわからないけど、もう外部から何か身につけて自分を大きく見せようとするのではなく、ありのままの自分を受け入れて、分相応に普通に生きよう。凄い共感した。」としみじみと痛感しているような表情で感想を述べたのです。


待てーい!お前さんの所に、最も分不相応なキャリアの積み方をしている人間がいるではないか!ファン以外の視聴者から批判浴びまくりなのに無理矢理インタビュアーに起用して、五輪選手の練習場に取材に行き、練習場面を見ながら「・・・すげぇ」などと口走るボギャブラリーの少ないアイドルが!


まぁね、司会者といえども、人事にまで口を出せるような人に見えないから、もしかしたら司会者としても望んだキャストではなく、「桜井君のインタビューはどうかと思うよ。」という隠された本音があるのかも知れません。


なんか散々批判を書いたけど、存在そのものを全否定しているわけではなく、視聴者として満足の行く中継やニュース番組を望んでいるだけなので、とっとと撤退して自分たちの領域に戻り、自分たちだけの番組でファンを相手にキャッキャと楽しくやるか、インタビュアーとしての腕を上げて、顔なんか写さずに通用するような人になってくれれば私は納得します。