今週のダブル宏

昨日の筑紫哲也さんの追悼番組での井上陽水さんの歌は静かな気迫がみなぎっていた。日本語としては適さないかも知れないけど、でも「凄まじい」という言葉が私の気持ちにはピッタリだ。凄みがあって、逆毛の立つような感動が。これが歌というものなんだな。


本題。
今週も『水曜ノンフィクション』と『久米宏のテレビってヤツは!?』を見ました。


『水曜ノンフィクション』はネット社会についてだった。韓国では親が自宅を留守にした時に子供がネットで何のサイトを見ているか携帯電話でチェックできるんだそうです。あれは凄い。しかもアダルトサイトを見たらメールで知らせたり、遠隔操作で強制終了もできるんだそうです。


ゲストの江口ともみさんは「(そこまでやると)親子の信頼関係が揺らぐのではないか」と言っていたけど、そもそも親子間で信頼関係があれば、サイトを模倣して犯罪を犯したりする前に親の顔が過ぎるだろうから、確かにここまでの監視手段は必要ない。でも、実際に被害に巻き込まれる側を緊急に守るには、韓国の強制的な手段もやむなしなんじゃないだろうか。私はもう大人になってからネットを始めたから自制が利くし良心や理性も働くけど、子供だったら怒りにまかせて「バカ先公!」とか書いてるかも。子供は未熟だという事を親も知るべき。


久米宏のテレビってヤツは!?』の方にはなんと作家の平山夢明さんが出ていた。そのうち岩井志麻子さんや徳光正行さんも出るんじゃないか。岩井さんは無いな・・・。でも徳光正行さんは野球に関しては辛らつだけど面白い批評をするので、WBC前にナベツネ批判をしてもらうのもいいかも。


この番組を仕切る久米宏さんは大変だろうなーと思う。それというのも、平山さん以外のゲストには報道写真家の宮嶋茂樹さんや上杉隆さんなど、芸能界をメインに活動していないゲストが多くて、芸能人だったらこの先他のテレビ番組に出してもらえなくなったら困るから、過激だなんだとかの看板を掲げていても、所詮はスポンサーや広告代理店に逆らう事はできない。でも、宮嶋茂樹さんや上杉隆さんはテレビに出なくてもいいし、何だったら日本じゃなくても仕事ができる。特に宮嶋さんはどこまでがテレビのタブーかあんまり意識していない発言が多いので、「カメラマン同士の、女性に対する隠語で○万円クラスとか〜」って売春をほのめかすような発言があったりして(もちろん比喩だろうけど)、久米さんの内心はヒヤヒヤなんじゃないだろうか。でも全然慌てたり困った様子は見せないので凄い。


筑紫哲也さんについても少し触れていた。「筑紫さんに代わる人はいない。できる事なら生まれ変わって。」という言葉は心の底から共感します。本当に、私はこのまま亡くなるとは思っていなかったから、急にやってきた喪失感に自分でも驚いてます。視聴者でさえこうなんだから、実際に親交があった人たちは尚更でしょうね。