『ブラッディ・マンデイ』第6話の感想。

ブラッディ・マンデイ』第6話を見ました。※ネタバレあります。
ちなみに『情報7Days ニュースキャスター』のビデオはまだ見てません。


このドラマを見ていて、役者さんの重要性というものをつくづく感じました。一人芝居というものがあるけど、あれは実際に舞台にはいない人をいるかのように話しかけたりしつつ観客を物語に引き込むんだから、いくら脚本が素晴らしくても、役者が下手だったらどうしても物語に夢中になれない。このドラマでも、多少設定に無理があっても役者さんが上手だと気にならないし、反対にいい場面でも役者さんが下手だと急に現実に戻されてしまう。特にこのドラマでは、出ている役者さんによって面白い場面と冷める場面の差が激しいのでその違いがよくわかる。


このドラマは漫画が原作のようなので、どこまでがドラマオリジナルの設定なのかわからないけど、あの、手に蝶々のTatooが入った殺し屋が馴染めない。


今回の、室内での無意味なロングコートも気取りすぎて逆にダサい。殺し屋ゴッコをしている人みたい。平凡なルックスの女泥棒がキャッツアイみたいなセクシー衣装で犯行に及んでいたら、多くの男性は違和感を感じるでしょう。女性の私から見れば、今回のロングコートがそれと同じ感覚です。もっと背が高くて日本人離れしたルックスの人ならロングコートでも気にならなかったのかも。最初はカモフラージュのためにバンドマンの格好をしていたんだから、服装にこだわりを持つタイプというよりも臨機応変にその場に馴染むタイプだと思うんだけど、キャラクターとしてもどうにも一貫してない印象。


あと、保護された教授の元に再び敵が潜入してきたけど、ここまで行くと、せめてどうやって潜り込んだかの方法でも楽しませてくれないと、来たい時に来たい場所にこられる万能テロリストになって何でもアリになっちゃう。味方側も「国を守る!」と言っている割に、護衛は襲われるし、警備をしている施設にも潜入されるし、何度も何度も、セキュリティ甘くないですか?


なんて、さんざん勝手な事を書きましたが、今回の第6話は面白かったです!第3話から盛り下がり気味だったけど、ここでグィンとスピードも上がった感じ。いい感じの存在だと思っていた教授がウイルスを広めた張本人だったとは!婚約者をウイルスによって亡くした男が教授の勝手な言い分を聞いている時に、机の下で怒りを込めたかのように拳を握り締め、さらにそれを反対の手で抑えている場面があったけど、あれが正に見ている側(視聴者)の気持ち。ただ残念なのは、やっぱり成宮を始めとするテロ側の数人が良くないなー。設定も悪いんだけど。


教授役の人の狂気じみた感じが腹立たしくて良かったです。第2話でウイルスによって亡くなった、ネットにはまっている孤独な女性役の人もリアルだった。あとは松重豊さんや田中哲司さんや嶋田久作さんなど、たまらなく素敵。3人とも出番はそう多くないのに凄く存在感がある。特に今回の嶋田久作さんは「始まった。」の一言でドラマのスピードや流れを変えてしまった。しびれる。こういう大人の役者さんが重要な役であって欲しい。