使ったり使われたり

今日のNHKの『スポーツ大陸』は考えさせられたなぁ。
「自分のために戦う〜フェンシング・太田雄貴〜」スポーツ大陸公式HP


フェンシングをメジャーにするためにどんどんマスコミに露出していきたいけれど、結局マスコミに翻弄されて自分が何をしたいのかわからなくなって、肝心の競技の集中力が失われて行く。高橋尚子さんの時もそうだったけど、マスコミや企業が彼女を呼ぶからQちゃんはそれに応じているだけなのに、オリンピックの熱狂が冷めれば「出過ぎだ」とバッシングする。いや、今は一般人もただ情報を受けるだけではなくなってきているから、客観的にものを見る人は、呼ばれているから出ているに過ぎないと知っている。一般人でさえそれをわかっているのに、マスコミの人間が知らないはずはないのに、自分たちで「Qちゃんワッショイ!」と注目を集めたいから呼ぶくせに、散々甘い汁を搾り取った後に「出過ぎ」と今度はバッシングを自作自演し、それで雑誌を売ろうとする。政治家や大企業には手も出せないくせに、情けない。


結局、スター選手が出現しても、その人に注目しているだけで、競技そのものへの興味に広げて行くのは難しい。私が思うのは、本当に競技を広めたいのなら、出演した際に他の選手もセットで出演させてもらうとか、海外の注目選手を紹介させて貰ったりとか、テレビ局の人に「口うるさいな」と思われても、出演の時に条件としてあれこれ提示した方がいいと思う。どうせ、何も注文を出さずにいい人になっていても、マスコミはバッシングする時はしてくるんだから、選手の側もただ消耗品として使われる筋合いはないです。


フェンシングよりはメジャーだけど、こちらもまだまだマイナーな卓球の話題ですが、6月8日に中国オープンの男子ダブルスで日本の水谷隼岸川聖也組が優勝しました。しかも、1回戦で世界ランク4位で北京五輪金メダルのMA Linと世界ランク5位で世界卓球でかつて2連覇の実績を持つWANG Liqinペアに勝っての優勝なのですが、やっぱテレビで全然取り上げられてない。くすん。ちなみに、石川佳純選手が徐々にランキングが上がり、59位になっています。今年の2月は106位だったのに!