ロジャー・フェデラー優勝

今、テレビ東京で放送している、笑福亭鶴瓶さんと松嶋尚美さんが出ている番組で、若者だけに聴こえるという高周波の“モスキート音”というのを流していたんだけど、うちのアナログテレビからでも、何やら「プピーーー」と聴こえたので「あ!聴こえた!」と若者耳である事に喜んだのも束の間、自分の鼻がぷぴーと鳴っている事に気がつきがっくり。


本題。
ウィンブルドンで行われていた全英テニス選手権で、スイスのロジャー・フェデラー選手が優勝しました。フェデラーは再び世界ランク1位に返り咲きです。車いすの部では、男子ダブルスでオランダのロビン・アマラーン選手と組んだ日本の国枝慎吾選手が準優勝です。


いや〜、男子シングルスの決勝戦長かったなぁ。私はナダル選手を応援していたので、基本的にはフェデラー選手とアンディ・ロディック選手のどっちが優勝してもいいや、と思いつつも、ロディック選手は錦織圭選手に意地悪な洗礼を浴びせた人だから、感情の面ではかなりフェデラー選手を応援していました。いや、世界で羽ばたく選手になるには、むしろロディック選手のような存在は良いメンタルトレーニングになって有り難いよなぁと頭ではわかっているんですよぅ・・・・・・。
・・・頭ではね!(いきなりのブチ切れ)


藤山直美さんも、父であり役者の大先輩でもある藤山寛美さんに「これから先、お前の目の前に、死んで欲しいと思うくらい嫌な奴が現れる。でも、その死んで欲しいと思うくらい嫌な人間こそが、お前の人生にとってプラスになる人間だ。優しい事を言ってくれる人は、自分を成長させてはくれない。」というような意味の事を言われたそうです。(かなり古い記憶で書いているので、具体的な文脈はかなり違うと思います。情報源は『スマステーション』です。)


ロディック選手に、試合後に涙ぐんでしまう程の心理戦を仕掛けられた錦織圭選手だけど、錦織選手の中でロディックという存在が既に「感謝すべき相手」に変わっているのだとしたら、彼のメンタルが成長しているという証なのでしょう。


勝戦に話を戻しますが、昨年の決勝戦が白熱していたせいか、今回の決勝戦はスコアや試合時間など、数字のデータだけを見ると記録的なものだけど、なんだか2人とも探り合いというか、体力の削り合いというか、決め手に欠け続けた試合に思えました。そりゃーウッディ・アレンもぼーっとしちゃうよ。


勝手に自分が見たいから見てるんだけど、それでも試合が夜中の2時を越えた時には「明日も朝早いのに・・・!」とやきもきし、不器用でもガムシャラプレーが好きな私にとっては、そんなにのめり込める試合でも無いし、寝てしまおうか・・・と思ったけど、もしこの後に歴史に残る名ショットが繰り広げられたら・・・とか、ここまで見ておいて、しかもせっかく試合を生放送で全部放送してくれているのに、結果だけをスポーツニュースの短いVTRで知るのは不満が残るね、と思い粘りました。時差があるとは言え、家でゴロゴロしながら見ている私でさえ気がそがれてくるという長丁場なのに、極度の疲労も見せず戦った2人は凄い。(※ロディックは腰回りを痛めたため、次の試合のアメリカ代表から外れたそうです。)そして、終始一貫して紳士的な態度を貫いたロジャー・フェデラー選手は、やはり王者を名乗るにふさわしい人だなと痛感しました。