スポーツあれこれ

ゴルフの話。

宮里藍さんが全米オープンで自己最高の6位タイ。
アメリカに行ってから長い間苦戦していたけど、ようやくその成果が実り始めてきたのでしょうか。そうだといいな。今すぐに結果が出なくても、頑張っている限り応援したい人です。


石川遼君が今度の全英オープンで、なんとタイガー・ウッズさんと一緒の組で回る事になったそうです。『ドキュメンタリ宣言』でやっていた石川遼君特集を見たんだけど、自分の15歳〜の頃と比べると奇跡のような少年です。


一応私もスポーツを自分なりに一生懸命やっていたけれど、それはその時の自分の視野でしかなく、こうやって大人になって客観的に世界で活躍している人たちと比べると、努力が全然足りなかった。正月休みが無いとか、朝練が早いとか、なんか「自分はこれだけ頑張ってるんですけど!!」と恩着せがましかった。自分が上達するためには努力が不可欠で、それは自分の向上のためであって誰かのためではない。そういう事に早めに気がつき、そういう目線を既に持てている人っていうのが、やっぱり伸びていくんだろうなーと思い知らされました。次に生まれ変わったら、絶対頑張る。(そう思っている人が何人もいるんでしょうねー。)


石川遼君の場合、もう一つ凄いなと思った所は、ネガティブな場面を撮影されている時でさえ機嫌によって「撮影やめて」という事がない。いい人ぶってる人の場合、人前では良い人の演技をしなくてはならないから、調子の良い時はいいけど、時間が経つにつれて人前が疲れてしまうし、見られている事を過剰に意識するので、試合の時に不調が訪れるとナーバスになったりして精神的な波が激しい。石川遼君のように、「どこから見られてもいいよ」って人って強いんですよね。

テニスの話。

NHKで放送していた全英テニス選手権(ウインブルドン大会)のダイジェスト版を見ました。サービスエースの嵐だった長い長い男子シングルス決勝戦が、歴史に残る名試合に見えました。(実際その通りなんですけどね。)素晴らしい編集技術。フェデラー対ハースの試合で、ハースがネット際で思わず両手を挙げてフェデラーの返球を阻止しようとした場面がもう一度見られて良かった。あそこで「何だよ(ムカッ)」ってならず、2人とも笑っているのがいいやね。あと欲を言えば、デル=ポトロ対ヒューイット戦で、デル=ポトロがドロップショットを打ち返すためにネット際まで走り、勢い余ってそのままネットを飛び越した場面ももう一度見たかった。デル=ポトロは長身なのでそんな事を軽々とやってしまったのですが、その後にデル=ポトロがネットを巻く仕草をし、(自分が大きいのではなくネットが低いんじゃない?というジョーク)さらに審判までもが、その後にネットの高さを確認してみせたのです。なんて臨機応変な対応!


アンディ・ロディック選手の事を以前悪く書いてしまったけれど、インタビューで「僕は全てのやり方を変えたんだ。」というような事を言っていたので、そうか、もう彼は以前の彼ではないのだな(少なくとも本人はそう望んでいる)、と知り、いつまでも過去の事で悪い印象を抱いていた自分を反省しました。ごめんよ、ロディック

お金の話。

最後は怒りモードになります。
浅田、上村、長島に各1000万円 JOC、バンクーバーへの強化費

2009.6.23 18:05 産経ニュース

 日本オリンピック委員会(JOC)は23日の理事会で、バンクーバー五輪でメダル有望の特別強化指定選手としてフリースタイルスキー女子の上村愛子北野建設)、フィギュアスケート女子の浅田真央中京大)、スピードスケート男子の長島圭一郎日本電産サンキョー)に1000万円の強化費をそれぞれ配分することを承認した。JOCの冬季五輪対策で選手個人に特化した重点強化は初めて。

いやいやいや、スポンサーが沢山ついている浅田真央さんには今更強化費はいらないでしょう。もちろん、選手全員に支払われるのに真央さんには払うなという事ではありません。ノルディック複合とか、知名度は低いけど可能性のある選手やチームは他にもいるでしょう。彼ら(ノルディック複合の男子選手)は、自分達が14年ぶりに世界選手権で金メダルを獲得して得た報奨金を強化費に当ててるんですよ。自腹みたいなもんです。


いかにも目立って可能性のある選手に強化費を払い、「私どもの事前の強化対策の効果がありました。」と成果を強調したいというのも透けて見える。知恵のない、酷い分配方法です。