その男に騙された。

外事警察』最終回。
※ネタばれあり。


ラストのちょい手前に、渡部篤郎さんの家族(RIKACOじゃない)が帰って来たあたりでは「あ〜あ、このドラマも温い終わり方かい・・・。」と少々がっかりしかけたんだけど、とんでも無かった。久々に最後まで見ても「面白かった!」と思えたドラマ。


俳優さんもそれぞれが素敵だった。私は特に石田ゆり子さんがいいなーと思った。(渡部篤郎さんが良いのはもう言うまでもない。)あの女性ならば、殺害を命じられたジュリオが、それをためらい、更に彼女に助けさえ求めてしまうのもわかる。


欲を言えば、松沢陽菜役の尾野真千子さんの設定が惜しかった。人間なんて悪か善かのどちらかにきっぱりと分けられるものではないけれど、それにしても彼女の行動には矛盾がある。主任(渡部)のやり方に反発して抜けた割には、それを追随するようなやり方を自らもしている。周囲に「(主任に)似て来たな」と言われていたけれど、「イヤダイヤダと憎んでいながら、実は強い憧れの裏返しだった」というよりは、主任のやり方を意識して真似ているような所が何度かあり、そのへんがこの素晴らしいドラマにしてはあまりにも違和感があった。


ここんとこ、ドラマはNHKが一番面白い。