『SPEC』第5話感想

今回は凄く面白かった。やっぱり、物語の核心が姿を出し始め、まるで物語が自ら意志を持って進んでいるような状態になってくるとドラマは面白くなる。まるでノロノロと滑走路を進み出した飛行機が徐々にスピードを上げて行き、やがて地面を離れて行く瞬間を待つ時ようなワクワクハラハラ感。


この回は加瀬亮さんの格好良さが発揮された回だった。少しだけど、『アウトレイジ』を彷彿とさせる、乱暴なアクションとインテリジェンスの一人競演。この人が外国語を話すと何故か上品さが滲み出る。


戸田恵梨香さんの役が意外と女子っぽかったんだな。城田優さんの背中におぶさりながら低音で「ふふふ」と笑う所がかろうじて変人(個性として)っぽさの断片を垣間見せていたけれど。ちなみに私の周囲のインテリ女子って、性に開放的な人が多い。愛だ恋だによる欲求(好きな人に抱かれたいという)というより、もっと物理的な欲求だったり、性に対する好奇心だったり。そしてインテリ女性だからと言って、勉強ばかりで男っ気の無いカタブツだと思ったら大間違いで、実は常識に捕われないので望むままに学生結婚をしている人とか多い。戸田恵梨香さんの役もそんな感じなんだろうか。


椎名桔平さんと田中哲司さんの方にも動きがあったけれど、私は未だに椎名桔平さんの立場がどういうものなのか(戸田恵梨香さん達にとって敵なのか味方なのか)がわかりません。田中哲司さんはやっぱり良い。