『SPEC』第6話感想

SPECリストの中に数名スタッフの名前を紛れ込ませたり、小ネタ オンパレード。オンパレードって死語か。


私が一番笑ったのは、ラスト近くの緊迫感溢れるシーンで
UNNO「(自分に銃を向ける加瀬亮さんに対して)堺雅人の『ジョーカー』か?」
当麻「みんな忘れてるよ!」
というシーン。(台詞は若干記憶違いがあるかも)
この台詞を書いた人に深い意味(悪意)は無いんだろうけど、私はこのドラマの浅さに怒りすら覚えたので(しかもそこそこ高い視聴率!)「忘れてるってゆーか抹消してる」と心の中で答えてみました。


病院、図書館、喫茶店、と、ところどころでスパイ活動をしている老夫婦は存在を主張しすぎ。特に女性の方が。もちろん、あの役者さんだけが悪いのではなく、そういう芝居をするようにと指示されたからそうしたんだろうけど。


物語に関しては、海野が重要人物だというのは何となくわかっていました。だって、最近の医者はあまりおでこで熱を計らないから、あの行為が凄く不自然に思えていたので、これは何かあるか?と。普通だったらお母さんギョッとしちゃうよ。…って事は、亡くなった公安の捜査官にも同じ事を?


大森南朋さん演じる里中貢の部屋にあった本の発行日が最近のものばかりだと当麻が気づき、里中貢は部屋を家捜しされる事を知っていただろうと推測し、奥さんに預けた図書カードというヒントから図書室の本に隠されたメモリに辿り着くまでの流れが素晴らしかった。美しい流れ。


里中の娘に病を処方して脅していたのが海野という事は、先週田中哲司さんを椎名桔平さんから奪おうとしていたのは海野の属している組織という事か。って事は椎名桔平さんは悪い人ではないのか?まだ謎が多いなぁ。


余談ですが、海野という医者が電話で当麻に治安について話していた内容(「より多数の国民の安全を守るために利益に相反する存在を取り締まり、時には刑に処す。一見聞こえはいいが、要は体制による暴力支配だ。」)は、仙谷官房長官の言った「自衛隊暴力装置」発言の真意(出典元)と近いのかな?と思ったり。仙谷官房長官は、長妻さんよりも、働きたくない厚労省の官僚の言う事を聞き、大臣を交代させたから嫌いだけど、あの発言に関しては言葉の印象とは違う意味がある。防衛マニアの石破さんなら絶対その事を理解しているはずなのに。まぁ今はこの話はいいや。