脳を操る麻薬

小向美奈子さんが再び薬物に手を出してしまったそうで、今の所はまだ容疑の段階だけど、普通(シロ)なら逃亡だと思われるような行動は慎んで、ビザの期限内には帰国するだろうから、おそらく身に覚えがあるんだろうなと思う。


この人って何度かTOKYO MXの『ザ・ゴールデンアワー』に出ていたし、司会の徳光Jrは彼女のファンだったから、逮捕状は出たけれど彼女の居所が掴めなかった時は警察から事情を聞かれたりしたのかな。


それにしても、ワイドショーならまだしも、報道番組の中でもこの件を扱っているのを見ると、またも何か大きな事案から目を逸らすためのカモフラージュか!?と思えるなぁ。今は予算を欲しい官僚にとっては大事な時期だし・・・。


話を元に戻しますが、田代まさし逮捕の時にも書いた気がするけれど、こういう薬物の再犯事件が起きると、その犯人に対して「心が弱い」的な精神論で批判する人がいるんだけど、違法薬物を使用したらどうなるかという知識が充分にあるのに薬物に手を出した人の一発目(初めての薬物)に関しては確かにそういう事も言えるかも知れないけれど、二度目三度目となると、もう本人の我慢が足りないとかそういう問題では無いと私は思う。


以前TBSのドキュメント番組で総合診療医を取材した番組を見たのですが、その先生の元を訪れたある女性の患者さんは、最初はお腹が痛くて別の病院で治療を受け、一度は痛みが治まったようなのですが、再び痛みが再発。検査をしても体に異常は見つからず、原因もわからないまま数ヶ月のあまり色々な病院を回った挙句に総合診療医に辿り着いたのです。


総合診療医の先生が診察しても、やはりその患者さんに痛みの原因となるような悪い部分は見つけられなかったのですが、先生は悪いのは患者さんではなく、患者さんが服用している痛み止めの薬こそが痛みの原因だと突き止めたのです。


痛み止めというのは文字通り痛みを止める=感じさせなくさせるものなので、麻薬の要素があるらしいのですが、その薬を欲しいと思う脳が体に指令を出し、痛みを発生させていたそうなのです。


こんな風に麻薬というのは、服用した本人が麻薬を使ったという自覚もなく、服用したからといってそれによって快楽が得られるわけでもない場合でも、圧倒的な効力で脳を支配し、その脳を使い「薬を使え」と指令を出させるものなのです。


だから一度でも薬物を使ってしまった人やその周囲の人は、根性などで薬物から決別できると思わずに、専門家に助けを求める事をお勧めします。