東電の猫だまし

 1号機に続いて2号機、3号機もメルトダウンが起きていたと東電が認めた。これは1号機のメルトダウンを認めた時の話だけれど、東電が公表した資料は2,000ページ以上(ほぼ3,000)あったそうで、この「読み切れるもんなら読んでみな」というやり方は野党議員に対する官僚の手口そのものじゃないですか。(野党と言っても今の自民党でなく、自民党が政権を取っていた頃の野党、つまり民主党議員の証言。)


 3,000ページなら可愛いもんで、段ボールぎっしりに資料が詰まっていて、それが何箱も提出されるんだそうです。


 それはともかく、最初に1号機のメルトダウンだけを発表し、国民を軽くザワザワさせておき、テレビのキャスター&コメンテーターあたりに「一番損傷が少ないと思われていた1号機がメルトダウンしているという事は、2号機3号機はどうなってるんでしょう?」と言わせ、あらかじめ国民に心の準備をさせてからの発表。


 いきなり、「3機全てがメルトダウンしていました。」と発表するよりインパクトは弱まる。つまり1号機はオトリというかみんなの注目を引きつける役だったという事だから、実は1号機より、目を逸らさせたい2号機、3号機の方が損傷度合いは深刻だと言う事ですかね。