カンニング竹山さんのツイッターが炎上したとかしないとか。

 わー。気がつけば今年初のブログがこんなに遅くなった。


 先日、TBSのDigというラジオを聴いていたら、カンニング竹山さんが自分のツイッターが炎上した話をしていた。


 詳しくはTBSのDigという番組のポッドキャストを聴いて欲しいんだけど、どうやら福島の温泉にプライベートで遊びに行き、福島の野菜を買い、それらの事をツイッターで報告したら、どうネジ曲がったのか『カンニング竹山放射能の入った福島の野菜を食べろと宣伝!』(←私がラジオを聴いた時の記憶で書いているので、言葉そのものは正確なものではないです)と記事にされ、そこから色々な人がわーわーとツイッターに書き込んできたようです。


 どうやら最初は本当にカンニング竹山さんを心配する人が「(福島は)まだ危ないから温泉に入ったら早く帰って来て」と書き、それに対して竹山さんが「大丈夫だよ」みたく返した事のやりとりから派生したみたいなんだけど、そのラジオ番組で竹山さんは


「そもそも俺は“放射能入りの野菜を食べても大丈夫!”という事は言っていない。自分は食べるが、人にそれを強要していない。食べたい人は自己責任で食べればいい。誰かがねじ曲げた記事だけを信じて俺に批判的な事を言ってくる人は、俺に“マスコミ報道は本当の事を言っていない”と言うんだけど、その人たちもねじ曲げられた記事だけを鵜呑みにして俺に批判してくるのはおかしい。」


 という意味の事を言っていて、本当にその通りだと思った。(←私がラジオを聴いた時の記憶で書いているので、言葉そのものは…以下同文)


 去年も、武田鉄矢さんが原発稼働推進発言をしたら「鉄矢は電波芸能人!」「電力会社から金貰ってる!」と一気に批判が広がったんだけど、武田鉄矢さんの考えはそんな単純なところから生まれたのではない。そもそもいくら芸能人でも、自分の考えを表明するのは自由だし、その考えに共感できずに批判するにしても、何故武田鉄矢さんが原発を稼働させるべきか(特にもんじゅを)という考えに至ったのかを知ってから批判するべきだ。誰かの「羊水腐るんやで」発言のように、明らかに間違った情報を発信してしまったのならまだしも、「私はこう思う」という意見を言ったくらいでギャーギャー騒ぐなと言いたい。


 「芸能人は影響力があるのだから、発言は慎重に。」という人が多いんだけど、原子力発電所放射性物質の影響などという自分たちの生活や命に関わる重要な選択・見解を、たかが芸能人の意見で左右されてどうするんだと言いたい。そんなんだから、過去も今もマスコミの恣意的な偏向報道にまんまと流されてしまうんだ。


 ただ、そのラジオを聴いていてカンニング竹山さんに対して一つ残念に思ったのは、ここまでハッキリと自分の行動に責任を取り、自分の意見を言える人なのに、「原発に関しては賛成でも反対でもない。」という曖昧な回答を示した事。


 いや、最近(巨泉以後)の芸能人特有の「スポンサー等の顔色を気にしての逃げ」ではなく、「原発無しでやっていけるならその方がいいけど、必要ならば致し方なし。」という状態のようだったのですが、今までの日本人も、そうやって「自分じゃ決められないから成り行きを見守ろう」=「誰かに決めてもらおう」という感じで誰かが決めた方向に流されていったんだと思う。そして、何か問題が起きたら平気でそれを決めた人達を責め、自分は無知で無抵抗な被害者のような顔をする。(これは竹山さんだけの事を言っているのではないです。)


 震災前ならそれも仕方ない気がするけど、大震災が来て、最悪の原発事故が起きてしまった今、もういい加減自分でどちらかを選択しないと。そして、選択したからには後で文句を言わない覚悟でいなきゃいけない。脱原発を選ぶなら、多少電気が停電しても、料金が値上がっても文句を言わない。原発再稼働を選ぶなら、自分の町に原子力発電所を建てられても受け入れるし、事故が起きたからって「安全だと聞いていたのに騙された」なんて何も知らなかったかのような泣き言を言わない。


 だって、安全だと言うのなら、最も電気を使う東京に何故原発を建てないのかを考えてみればいい。