遂に安倍政権も見逃せない存在になった?TOKYO MX『淳と隆の週刊リテラシー』

 大掃除始めました。窓ガラスも拭かなきゃ。ああ、年末は何となく気忙しいよ。


本題。
 東京MXの『淳と隆の週刊リテラシー』の2時間スペシャルは面白かった。


 出演者の名前が、先週までは【高橋洋一長谷川幸洋田原総一郎、古賀茂明】だったと思うんだけど、当日になって番組表見てみたら前記の人の他に【萩生田光一片山さつき】の2名が追加されていた。


 萩生田議員も片山さつき議員もこの番組には出た事はあるものの、直前の追加(番組表からの推測)、自民党ばかり2人、しかも1人は安倍氏の側近中の側近の萩生田氏だったので、「あーあ、遂にMXにも監視の目と規制の圧力が・・・」とがっかりしていたんだけど、放送を見てみたら、私の大好きなデーブ・スペクターさんも出ていたし、古賀茂明さんが、池上無双ならぬ古賀無双登場という感じで、切れ味鋭くて引き込まれた。


 そして何より、MCの田村淳さんの懐の深さというか、本当に「どちら側の意見もできるだけ自由に喋ってもらいたい」という姿勢と覚悟が感じられるいい番組になっていた。


 だから、最初は安倍色(あべしょく)に染まるんじゃないか?と心配していたが、終わってみれば、安倍政権に対する批判にしろ擁護にしろ、出演者の面々があのくらい自分の意見を言い合えるならば、逆に安倍政権側の人がいた方が、欠席裁判にならずにすんで良かったとすら思う。なんといってもその場に萩生田氏がいるんだから、後になって番組に苦情を出そうにも、「だったらあの場で訂正をして下さい。その機会はいくらでもあったでしょう?」と堂々と言い返せる番組になっていたので。


 デーブ・スペクターさんが「政治は視聴率がとれないからテレビで扱う時間が少ないのはしょうがない」と言っていたけど、この番組は充分面白いと思うんだけどなー。「政治を扱う番組にしては面白い」というレベルじゃなく、普通にテレビ番組として面白い。ただ、この番組に出てくるゲストコメンテーターの方々が本当に頭の良い人達(学校の勉強だけでなくそれを社会で活用する能力にも長けている)だから成立するんだろうなーとは思う。


 あと、この番組には「わからない人代表」として鈴木奈々さんが出ているんだけど、鈴木奈々さんには今後も正直にわからない事は「わからない」と言い続けて欲しい。わかる人達だけで番組を進めてしまうと、説明不足になってしまい、ついていけない人は置いていかれ、やがて興味を失い、最終的には無関心になってしまうので。あの空気の中で「わからない」と言うのは勇気がいると思うけど、「わからないけど知りたいとは思ってる視聴者」の蜘蛛の糸となって欲しい。(あ、あれは途中で切れるんだ・・・)