全員嘘つき

 あー、『カルテット』終わっちゃった。最後まで面白かったなー。みんな素敵だったけど、特に松たか子さんの演技はまるで職人の技を見ているかのよう。漫画などアートを表現するのに「へたうま」(技術はないが、味はある)という言い方があるが、松たか子さんの場合「うまうま」だね。台詞の発音、発声など基礎がしっかりしている上に表情や言い回しなど感情も伝わる。あー、素敵な3ヶ月だった。

 本題。
 フジテレビの、宮根氏が司会している『Mr,サンデー』という情報番組をちょっと見ていたんだけど、ここのスタッフの執念が凄い!よく橋下徹松井一郎両氏の選挙運動の背後に映る籠池夫妻&畠府議を見つけたなぁ。時間をかけて散々VTRをチェックした挙句、空振りに終わるかも知れなかったのに。

 それにひきかえ、スタジオにいた山口敬之と有馬晴海(記憶で打っているので漢字が違うかも)という自称専門家のアホは何なんだ。せっかく良いVTRを作っているのに、山口は安倍を庇う事しか頭になく、どんな情報を提供されようとも籠池虚偽説に結論を持って行くし、有馬は場の空気に流されて日和見コメントしてるし。

 そんなマヌケ評論家2名がそろいも揃って「勝手に官僚が忖度しただけで、忖度される側の安倍様は何も知らなかったんだよ」という意見を述べていたのだが、自分は何もやましい事をしていないという自信があるのなら、何で麻生財務大臣も安倍も、官僚側の交渉記録を出させないのさ。探す事もさせないで「適正に審査は行われた」と麻生も答弁していたのは何故?異例の事にも関わらず記録も読んでいないのに。

 記録を出さない官僚を責めずに庇っている事が「私達はこれに関わっています。」と白状しているようなものだ。いや、関わっているかどうかはまだわからないが、そういう意見がいくらマヌケといえどもこの自称ジャーナリスト、自称政治評論家から出て来ても良さそうなものを、同じ台詞を何十回も言っていれば、視聴者もその意見に流されるとふんでいるのだろう。なめられたものだ。だが視聴者の印象に深く刻み込まれるのは、「このコメンテーターは信用できないな」という事だけだ。