ぬるま湯で茹だった今村復興大臣

 習近平とトランプの会談怖いよー。
 気が合ったら合ったで日本がつまはじきになりそうだし、対立したらしたで日本に火の粉が飛んできそうだし。これというのも自民党、特に小泉政権や安倍政権がアメリカにゴマを擦りまくりで、日本が自主的に行動できるよう自立への努力をしてこなかったからだ。いくら軍事にお金をつぎ込んでも、結局アメリカが喜ぶようにできていて、日本がアメリカに頼らずとも国を守れるようにはしていない。日本のためでなく、自分の政権を長続きさせるためだけに今日もシンゾーはゴリゴリとゴマを擦る。(余談ですが、安倍チャンとはゴルフをしたのに習とはゴルフしないから安倍チャンより好かれていないねーとか言う人は物を知らない人です。習近平はゴルフ嫌いだし、中国人にとってゴルフは汚職腐敗の贅沢なイメージがある。)

 本題。
 今村復興大臣が記者の質問にブチ切れ。
 「大臣様!わしらにお恵みを下さってありがとうごぜーますだ」と泣いてお礼を言われるとでも思っていたのだろうか。普段接する人々は「先生」「先生」とヘコヘコする人ばかりだろうからなぁ。こういう議員に対して思うのは、褒められたいのなら議員なんか辞めれば?という事だ。選挙の時は人によっては土下座してまで議員になりたがるくせに、なってしまえばこの態度か。

 あなた方が恵んでいる気になっているのは国民が払った税金であって、あなた達のお金じゃないのよ。国策だった原発の事故で(しかも福島の人達でなく関東の人間が使っていた電力)津波地震でも倒れなかった家なのにもう住めなくなってしまった国民のために税金を使って助けるのは当然だ。しかも「復興税」まで取っているんだから。

 自民党議員で大臣経験者が今村大臣をかばって「記者がしつこかった」とか「(何度も質問をさせた)進行が悪い」と言っていたので驚いた。今の安倍内閣の質疑の未熟さは国会や記者クラブで慣れ合っている記者会見を見ればわかるが、今回問題になっているのはブチ切れた事よりも、切れた時に発言した内容が問題なのだ。しかもこの人、東電や九電の株を保有しているとか。もし本当ならそういう人を復興大臣に任命した責任も問われてくる気が。

 議員じゃない人の中にも、あの記者の質問がしつこいからブチ切れてもしょうがない、という人がいるんだけど、その人達は日本の政治のレベルを北朝鮮や中国、ロシアなどと同じにしたいのだろうか?と思う。先進国であり民主主義国家の自覚があるなら、他の先進国の記者会見を見てみるといいよ。いかに日本の記者が大臣の言いなりで、それによって議員が鍛えられてこなかった事がわかるから。まぁトランプは別だが。(ハッ!まさに今の日本の安倍政権は政治の素人だったトランプと同レベルという事か・・・!)

 ちなみに、TOKYO MX2で毎日(平日)放送している『BBCハードトーク』という番組も面白いです。聞き手とゲストの1対1で20分くらいずーっと話しっぱなし。もちろん相手がムッとくるような質問もくる。今の安倍内閣であの番組に出られるような人はいないだろうなー。記者クラブに甘やかされているから。小池百合子さんでも厳しいんじゃない?香港の若い国会議員は出て来たけれど。

 今村復興大臣の話に戻ると、国の中枢にいる権力者があの程度の質問で怒りをコントロールできず、しかも総理もそれを許容してしまう国って危機的な気がする。それこそ、国民のコントロールが利いていないよ。