強国の威を借るスネオ

 マスコミ(というか主にキー局のテレビ番組)のスタッフやそこに登場する専門家って何なの?プーチンと安倍は信頼関係があるかのように言っているけれど、プーチンは安倍を信用などしていませんよ。これは私の妄想や推測ではなく、森喜朗氏が言っていた事です。プーチンは安倍を財布かATMくらいにしか思ってないんじゃないでしょうか?つまり利用価値だけはあると。財布といってもそのお金は安倍のお金じゃなくて日本のお金だからね。イギリスのメイ首相が来日して、マスコミではいかにも北朝鮮の事をメインに話し合ったかのような報道だが、実際にはイギリスに建設する原発を全額補償する方向で検討する事になったとか、安倍がスネオばりに調子よく外交をしていると「ああ、また日本のお金をばらまいて相手の気を引くのか・・・」とゾッとする。

 私でも知っているような事を知らない「専門家」って一体・・・。一部にだけお金が回るアベノミクスのおかげで、マスコミの中でもテレビ業界は景気がいいんだろうな。だからスタッフ(現場でなく上層部)や「御用専門家」などはロクに勉強や情報収集をせず、高級クラブなどで内輪の情報交換ばかりしているんだろう。

 本題。
 腕一本切り落とした事もないくせに、威勢良く「北朝鮮を攻撃してしまえ!」と言っている人達の愚かな事・・・。中東では何年も戦争をし続けている国があるのに、ドカンドカンとミサイルを撃ち込めば相手が「恐れ入りました〜(泣)」と大人しくなると思ってる単細胞さ。そしてそんな人々が“攻撃”を口にする怖さ。いや、単細胞だからこそ簡単にこういう事が言えてしまうのだろう。

 仮にその攻撃のせいで戦争になった場合、自衛隊を戦闘の場に行かせるのは忍びないから、攻撃を煽った人達にぜひ最前線で戦ってもらいたい。口だけだったら誰でも強気な事は言えるよ。それは安倍に最も言いたい事だ。いざとなったら自分達は安全なシェルターに逃げ込むくせに。

 先日の日記でも書いたが、北朝鮮は口先だけの国ではない。本当に砲撃してくる国だ。金正恩は叔母の夫や実の兄ですら殺害する。そんな「追い込まれたら何をするかわからないネズミ」を相手に、猫どころか大型犬を引き連れて「ほれほれ、攻撃するぞ」と脅してどうする!?強い者にはへりくだるくせに弱い相手には強気になる安倍はアメリカの威光を借りて強くなった気でいるが、そうやって追い詰められた北朝鮮が日本を攻撃してきたとしても、その攻撃が単発のものであった場合、例え日本人に被害が出てもアメリカは北朝鮮を攻撃してくれないぞ。日本人が殺されたら世論は「北朝鮮を攻撃しろ!」と燃え上がるだろう。でもアメリカの許可が無ければ安倍は動けない。そうなったら安倍信者も「何やってんだアベ!」となるだろう。いくら妄信的でも。結局安倍は自分の首を絞める事になるんだよ。

 確かに金正恩は攻撃的だが、それは自国の影響力を拡大したいのではなく自分達の縄張りを犯されたくないからだ。それを理解しているからこそ、ティラーソン氏やマティス氏は「北朝鮮の体制を崩壊させるつもりはない」と声明を発表したのだろう。金も安倍もトランプもというネジが足りない面々がトップにいるという絶望的な状況の中、この2人の、特にティラーソン氏の冷静さだけが救いだ。