国民を盾にして強気発言

 民進党離党組の議員が錦の御旗のように共産党嫌いを表明しているけれど(“踏み絵”といった方がいいのかも知れないが、掲げるようにそれを口にしているので)細野豪志議員なんて、あの年齢でどうしてそこまで今の共産党に対してアレルギーがあるのか。逆に変な思想に染まってないかい?と疑ってしまう。共産党の事はあれだけ嫌っておいて、虐殺の歴史を改竄する小池百合子グループには擦り寄っているんだから、政党云々の前に人としてどうなんだと思う。

 本題。
 小野寺防衛大臣って常に辛気くさいですね。それはさておき、北朝鮮の事態を見ていると、武装の限界というか、武器世界の現実を知る。あちらが強い武器を持つならこちらはより強い武器を、のループ。国民は怯え貧困になり、笑うは武器商人ばかりなり、と。

 北朝鮮への対応を見ていると、アジア以外の世界(特に西欧)は戦闘に疲れきっている感じがする。殺し合うくらいならいっそ核を容認しましょうよ、というほどに。日本(自衛隊以外の人)は戦争が大昔の事だが、他国の多くは戦争やテロが過去ではないから無理もない。彼等のこの疲れきった姿に学ばず、私達日本人が血を見てからやっと本気で戦争に反対するというのでは愚か過ぎる。愚者は経験に学ぶ、か…。

 今はミサイルが遥か上空を通過しているだけで、北朝鮮は日本を狙って撃ってはいないが、万が一日本に着弾させるつもりで撃ってきたら、国土が狭く人口が多い日本なので犠牲者が出ない保証はない。その事からも、武力衝突は絶対に起こしてはならないのだが、今の安倍政権(政府)の中に自分のメンツを捨てて日本国民のために行動できる人がどれくらいいるのだろうか・・・。アメリカをたしなめるどころか、一緒になって強気な発言をし、北を挑発しているだけのように見える。しかもそれが功を奏しているのならいいが、むしろ逆。

 自分が弱虫だと見破られたくないために何のプランもなくとにかく強気な発言を続けるのではなく、「私は腰抜けと呼ばれても、日本を戦火から守るのだ。」という人が総理だったら良かったのになぁ・・・。菅官房長官も「威勢のいい“言葉”」だけで具体策はなにもない。もっと「ただミサイルをうつばかりでは我々にメッセージは伝わりません。このままミサイル発射を続けるのは、飢えに苦しむ北朝鮮の国民を増やすばかりなのでは?」と記者会見で北に呼びかけてみればいいのに。ダメもとでも何でもやってみればいいんですよ。

 北朝鮮が核ミサイルを使用できるようになったら、私はロシアが北方領土をクリミアのように乗っ取るのではないかと心配している。または北朝鮮アメリカ、日本、韓国が武力衝突を始めたら、そのどさくさに紛れて侵攻してくるのではないかと。私にとって北朝鮮よりも怖いのはロシアだ。中国は北朝鮮に核を持たせたくないだろうし、国の位置からして北VS米(with日韓)の戦争も起きて欲しくないと思っているはずだから、ここは中国を説得して協力を仰いだ方がいいんじゃないでしょうか。あ、中国に頭を下げるなんてプライドが許しませんか?