日常以下のドラマ

オジサンズ11』という番組をチラ見したんだけど、亀田家についての話をしている時の中山秀征と小倉智昭は風見鶏的意見しか言えなくて嫌だなぁと思いました。他の人は、どういう意見であれ、ちゃんと自分の判断で、自分が思う事を発言していた。特に羽鳥アナの「ボクシングという試合は命を落とす事もある危険な競技。実際に自分が取材した選手が何人か試合によって亡くなっている。そのリングの上で歌を歌ったり弁慶の格好をするのは辞めて欲しいと思った。」という言葉は良かった。


その発言の前に中山秀征は「結果的に亀田家によって今までボクシングを見なかった人が見るようになったんだからいいじゃないか」みたいな事を言っていたなあ。八百長したり、わざと反則をするのが本来のボクシングじゃないし、未だに他の選手の試合に視聴率は上がらないどころかまともに放送もされてない現実を見ると、結局盛り上がったのは下世話なマスコミと亀田家だけだと思う。中山秀征はなんとも経験の浅い軽い意見しか言えない人だ。


話は変わって、『ガリレオ』つまらーん!
これが今季のドラマの中では一番の高視聴率なんだそうだけど、心の底から面白いドラマだと思って見ている人はその中の何%ぐらいいるんだろう?これが「傑作」という人が沢山いるのだとしたら、日本のテレビドラマは十年くらい後ずさりしてしまった気がします。役者も渡辺いっけい以外みんな下手だし、キャラ設定も変。特に柴咲コウの役設定は酷い。柴咲コウの演じ方も酷いけど。


東野圭吾の原作を元にしててもこんな仕上がりにしてしまうなんて!最近は漫画や小説をドラマ化する事が多く、オリジナルの脚本って減っているそうだけど、そのせいで良い脚本家が育たなくなってきているんじゃないかい?と心配になりました。


今季のドラマはTBSの『ジョシデカ!』も見ていたんだけど、あれも結局話のオチが決まってて、それを埋めるように無理矢理脚本を伸ばして作ってるみたいな感じで、どうにも無駄な間とか台詞のやり取りが多い。せっかく、私の好きな仲間由紀恵が出ているから楽しみにしていたのに。『ハタチの恋人』の長澤まさみ同様、ドラマの視聴率が悪くても決して女優の責任じゃないと思う。いくら好きな人が出てても、中身がつまらなきゃ一時間も見ていられない。


あと視聴率が悪いドラマに同じくTBSの『歌姫』があるらしいんだけど、これは確かに出演者のせいかも。何故なら私も見る気がしなかったし、実際見ていないし。あの主演の女性は脇役で光るタイプだと思うんですけど。別に主演ばかりが良いってわけじゃない。ああいうドラマで主演で「面白そうだから見てみようかな」と思わせるのは、宮崎あおいとかじゃないですかね。あとパッチギのメークの沢尻エリカとか。


私が今季で一番面白いと思っているのは『暴れん坊ママ』です。舞台が主に“幼稚園のママ間でのいざこざ”という狭い世界の話だから、男の人とか、学生さんなど若い人には興味をもたれないのが残念だけど、内容は隙がなく面白いです。最初は何気なく見始めた(しかも2話目の途中から)のに、面白いからチャンネルを変えられなくなっちゃったもん。こちらは、出演者のキャラがちゃんと一貫していてストーリーの都合で急に性格が変わったりしない。ちゃんと人間(役の中の人)が物語を動かしている。そして何より大泉洋の子供役をやっている子の演技が凄い。わびさびを表情で表現できる子供。この子を見てしまうと、他の子役がわざとらしく見えてしまう。子供だからしょうがないのに。


暴れん坊ママ』は別として、その他の明らかにつまらないドラマを作ってる人に聞いてみたい。作った本人として本当に自分でも最高の出来だと思っているんだろうか?本当に「もうこれ以上のものは作れない!」って限界まで考えたんだろうか?