懲りない人たち

サザンオールスターズが活動停止!って朝からラジオやテレビが大騒ぎしてるんだけど、東スポがすっぱ抜いた時にはハッキリと「これ(解散)はないですね。」って言っていた芸能リポーターやコメンテーターまで、急に「キラーストリートというアルバムが発表された時に、ファンの間では“ひょっとして”と囁かれていました。」なんて恥ずかしげもなくコメントしてる。あーやだやだ。


私はファンではないので特に何の感慨もないんだけど、ただ桑田佳祐さんの、人々の記憶にすんなり刻まれる曲を作る才能には感服しているので、あれを定期的に機械的にやれというのは無理だと思う。それでも「頑張って続けて!」というファンはファンでないというかエゴイストだなと思う。桑田さんに麻薬でもやって曲を作れと言っているようなものだ。その気になるまで休ませてあげようよ。


本題。
見てないから文句言うなという感じだけど、『オジサンズ11』までクイズ企画の昨今。テレビ局にとって“コンセプト”って何だろう・・・?『オーラの泉』も終わるけど、いっそ企画変更でクイズ番組にしてしまえばウケるかも。イントロクイズで美輪明宏さんが必死にボタン押して「ケ・セラ・セラ!」とか答えてたらそれはそれで面白い。


私は前世とかオーラの色はどうでもいいんだけど、江原さんの考えというのは凄く共感しています。人の悪口言ったらいずれ自分に返ってくるとか、類は友を呼ぶという言葉通りに、『私の周りにはロクな人がいない!』と言う人はその人自身に問題がある事が多い、とか、何かトラブルがあっても、それは人の責任じゃなく自分がそれを招いてしまったんだから、まず自分がしっかりしよう、みたいな。こういうまっとうな事を言ってくれる人がいなくなるのは、チューリップや野鳥がいたずらに攻撃されてるこのご時世に、すごく残念な気がします。「むしゃくしゃする」のは誰かのせいじゃなく、あんた自身がそうしてるに過ぎないんだよ、と声を大にして言いたい。


オーラの泉』の視聴率が下がったのは、やっぱり昨年あたりから強まった江原啓之さんへの世間の風当たりにあるんだろうけど、フジテレビのBPOの問題にしても、あれは強引な企画をしたフジ側の問題だし(よりによってフジというのが・・・江原さん政治家の批判なんてしちゃったしなぁ)フジ側も、何か都合悪い事があるのか、手の平を返したように「霊能力などという荒唐無稽な〜」というコメントを発表しちゃってどうにもキナ臭い。


テレビ朝日の『オーラの泉』の方で言えば、壇れいの亡くなった父は再婚した方の父の事だったのに、それを指摘できなかった(見抜けなかった)事で、『事前に調査しているのがバレてしまった』と叩かれているんだけど、仮に事前に身辺調査しているんだったら、逆に壇れいの母親が再婚してる事くらい調べそこなうという方が不自然だろうに。とりたてて秘密事項にするような内容じゃないんだから。現に再婚している事は壇れいさんの地元民からの情報だった。再婚の事をあからさまにしないという配慮が裏目になったな、と私は思う。


人は自分の理解を超えるものに無意識に危機を感じて拒否をする傾向があるので、信じられない人々が信じないんなら別にいいというか、思想の自由だと思うんだけど、私が変だなと思うのは、それまで江原さんを信じきって渇望さえしていたような人たちまで(エハラーなんつってさ)、ちょっと考えればわかるような事まで週刊誌の方を鵜呑みにして、自分の脳で考え咀嚼をしない人たちってのは、そりゃーこの手の番組が流行ればそれにのっかって、霊感商法や詐欺にも遭うだろうなと思う。もちろん一番悪いのは騙す方なのは言うまでもないけど。


この霊感商法や詐欺が横行している事まで江原さんたちのせいみたいに言われてるんだけど、この番組をちゃんと見てる人なら、こんな商法にそもそも引っかかる事がおかしい。こういう、まともに人の話も聞かない依存体質の人は別にこの番組がなくても、いずれ何らかの犯罪に巻き込まれてるでしょうよ。