見せしめ

テレ朝に無期限撮影禁止…自民、古舘発言に抗議

自民党は6日までに、テレビ朝日報道ステーション」のキャスターが後期高齢者医療制度長寿医療制度)に絡み「国民に誤解を与える発言をした」として、同局側に抗議するとともに、党役員会などの撮影の無期限禁止を通知した。

 自民党によると、4日の番組で、3日の党役員連絡会前に出席者が談笑する映像を使用し、古舘伊知郎キャスターが「よく笑っていられますね。偉い政治家の人たちは」とコメントした。

 細田博之幹事長代理は「後期高齢者医療制度で国民に過重な負担を強いているにもかかわらず、あたかも自民党役員が笑っているとの誤解を与えた」と批判した。

これは怖いニュース。テレビ朝日だからなぁ・・・となんとなく納得してしまう世間の意識も怖い気がする。問題はテレビ朝日ではなく、他局への見せしめになるという事。


でも、フジテレビや日本テレビのように(特にフジ)自民や官僚わっしょいと持ち上げるだけ持ち上げて、その結果が今の政治なのだとしたら、本当は報道というのは政治に対しては常に批判的な姿勢で目を光らせていないといけないはずなのに。


今回、省庁でタクシー接待を受けていた事が問題になっているけれど、その問題を大きく取り上げているのはやはりテレビ朝日だけで、次にTBSという印象です。フジに至っては、「一回の乗車で2〜3千円の現金を受け取っていた。」と、いかにも小額であったかのような印象を植え付ける報道の仕方で、後は省庁から出てくる人たちにインタビューしてお茶を濁していた。まともに答えるはずがないのにVTRや放送時間の無駄。


中国では国が報道規制をかけていて国民は本当の事を知らされずに可哀想だねー、なんて他人事のように言っている人には、日本もとっくにそうなっているんですよと教えてあげたい。中国やロシアのように、規制をかけている事が公になっていない分、それはとっても厄介だ。