瞳の綺麗な戦士

オリンピック大好き!


いやー、北島康介選手かっこいいですね。なんかこの人は悟りを開いた人のような、人間とは違うレベルにいる存在に見えてきた。ヤワラちゃんにも言える事だけど、ここまでのこの努力って、自分だけのためにやってきたわけじゃないと思うのです。もちろん自分が満足したいというのが大きいだろうけど、ヤワラちゃんの負けた時の呆然とした表情や、北島選手の思わず泣いてしまった表情とか見ると、練習の段階から、かなり周囲の応援に応えたいという気持ちが強かったんだろうなと思うのです。


確かに、北島選手個人の(一選手の)勝利に過ぎないのに、ここまで私の(私たちの?)気持ちが揺さぶられる衝撃というのは、北島選手の思いの強さみたいなものを感じます。私のように、「なんだお前ら、オリンピックの時だけ騒ぎやがって!」というひねた気持ちではなく、素直に「皆さん応援ありがとう。その気持ちに応えるよう頑張ります。」と思える選手だけが、こうやって私たちを幸せな気分にしてくれて人から愛された上に更に強くなれるんだろうな。日本の片隅からもおめでとうの言葉を。あ、ハンセン選手がレーンを越えてまで北島選手にお祝いの言葉を掛けていたのが印象的でした。素敵だね。




本題。
ラソン野口みずき選手の五輪出場が、怪我により危ぶまれているみたいですね。


先日NHKで野口さんのドキュメントをやっていたんだけど、周囲から「2連覇2連覇」と当然のように期待・注目されて、練習中にも通行人たちから勝手に写メを撮られたりして、かなりナイーブになっているようで、それが原因かわからないけど、練習を中断して彼女が泣いてしまっている場面もありました。本当に写メを無許可で人に向ける奴は嫌だね。まぁ野口さんはそこまで言ってないけど、私はあの写メを撮る人の姿って本当に無様でみっともない恥ずかしい姿だなと思う。バカみたいだし。(もちろん物や動物や許可を取った相手に向けるのは別。)


話がそれましたが、そのドキュメントの中で、マラソンコースである北京の道路は日本のアスファルトよりも硬いので、野口さんのように、ストライド走法という、歩幅を広くして走る人にとっては、地面に足がついている時間も長くなるので足にかかる負担が大きいのだそうです。


そのために監督がとった練習法は、北京の硬い道を走りこんで慣れる事ではなく、そこで走りすぎて足を痛めるよりは、それに耐えられる脚力をつけるために、より険しい山道を走らせる事でした。その時の場所は長野だったんだけど、野口さんが緊急帰国したスイスでも同じ練習法をとっていたのだとしたら、肉離れを起こしても不思議ではないなと思います。


ただ、普通のお嬢さんにいきなり山道を走らせたのではなくて、野口さんは普段から筋トレも徹底的に行っていたので、その野口さんが今更肉離れを起こすというのは、よっぽど危機感を持って練習をしすぎたに違いない。


一部の無責任なタブロイド紙には、大事な選手にそこまで過酷な練習をさせやがって的な犯人探しのような記事も載ったけど、あのドキュメントを見る限り、試合前に野口さんに「ここまで練習したんだから私は大丈夫だ!」と自信を持たせ、精神を安定させるために相当な練習量を必要としたのは彼女の方だと思います。まぁ、それを上手に本人に納得させるのも監督の手腕だと言われればそうなんだけど・・・。


私は、少し前のニュースで『検査入院』とか『MRI』とか『腰の痛みがとれない』などと聞いていたので、もしかして婦人科系の悪い病気になっているのか?と凄く心配したので、肉離れという、元気ゆえの怪我が原因だったのでその点では逆にほっとしています。


あれだけ真面目に練習に取り組んでいた人が直前になって肉離れを起こすというのは、ただ悪いハプニングではなく、長い目で見た時に何か大きな意味があると思うので、私はそれほど悲観的には思っていません。なるようになるんじゃないかな、なんとなく。