感謝と追悼の気持ちを忘れずに。

いくらオリンピック中だとは言え、終戦記念日までもおろそかにしている民放の放送を見ていると、「このオリンピックフィーバーの中で、重要事案の公表が抹殺されているのではないだろうか?」と不安になりました。今、こんなに楽しくオリンピックに興奮できるような平和な日本があるのも、愚かな日本の政治家が決めた戦争に巻き込まれた一般市民(日本だけでなく対戦国も含め)の犠牲あっての事だというのを忘れてはいけない。


その北京五輪の開会式で、巨人の足跡の形をした花火がCGだったとか、女の子の歌が口パクだったとかが話題になっているんだけど、私はこの事は別に演出の範囲内じゃないかと思います。口パクに関しては、放送の時点で見てわかったので、ああいうものかと思っていたから、後になって「あれ、口パクだったんだってよ!騙されたわ!」って言う人に逆に驚くぐらい。


西洋の人々の間では、口パクうんぬんより、何故歌がうまい子を選ばないのか?顔で選ぶ(または歌で選ばれず顔だけ採用)のは子供を傷つけるのではないか?という事で怒っている人が多いらしいんだけど、「容姿重視で人を選ぶなんて中国は間違っている」という事を日本の男たちが言ったら承知しないよ!はっきり言って、こういう事に関しては、日本の男は中国と同じレベル、またはそれ以下だと断言できます。幼稚なんだよね。


口パク、CGまでは許せる範囲だったけど、新たに、民族衣装を着た子供たちのほとんどが、実は漢民族の子だったというのは許せません。中には漢民族に恨みを持つ民族もいるからこういう誤魔化しをしたんだろうけど、その民族にしたら、憎き漢民族が、自分の民族のフリを世界に向けてしているなんて屈辱だ。しかも、これは正規の演出だけど、子供たちが持った国旗を軍人に渡すんですよね。これにはゾッとしました。かつて日本が戦争をしていた事を忘れているかのような日本と、戦争を忘れない中国。その中国で行われているオリンピックと終戦記念日が重なり、日本のマスコミはオリンピックに重点を置いている。何か皮肉めいた因縁を感じます。