テレビを消して本を読もう

昨日のNHKスペシャル『熱投413球 女子ソフト・金メダルへの軌跡』は、タイミングも内容も申し分ないものだった。金メダルって勢いだけじゃ獲れないんだなー。特に今回の日本の金メダルはそう思わされるけど、それを映像と言葉で証明して見せた番組。この速さであれだけのVTRが作れたという事は、「俺達はニワカに騒いでいるんじゃなく、ずっとソフトボールチームの取材をしてきていたのさ!」というNHKのスタッフの誇りの表れだろうか。どっちにしろ素晴らしい。あれは中学生とか高校生の授業で見せて欲しいな。


投球フォームを見破って、ベンチから「上」とか「下」とか声が飛んでいたという話だけど、準決勝か決勝でのアメリカ戦で、実況アナウンサーがその事を指摘してましたよね。「今ベンチから声が聞こえましたが、球種をバッターに伝えているんですね。」みたいな事を。凄い観察力。でも、解説の宇津木妙子さんはそれについて特に反応がなかった気がする。もしかしたら「ばらすな!」と内心ヒヤヒヤしていたのかも。(全てが記憶違いだったらスイマセン)
NHKスペシャル「熱投 413球 女子ソフト・金メダルへの軌跡」公式HP


本題。
北京五輪の閉会式も終わり、やっと日常が戻ってきた。なんかオリンピック中のおよそ2週間はスポーツとニュースしかもほぼNHKばっかりだったから忘れてたけど、民放のテレビってすっごいストレス溜まりますね。必然的にチャンネルはNHKへ。(でもNHKも経営委員長の強引な任命により会長が変わってから、番組内容が変化しつつあるんですよね・・・。久本がやたらと出るし。)


今日も『サッカーの応援団長に香取慎吾』とか訳わかんない。香取慎吾が現地で応援した試合は負けていないので不敗神話だとか言ってるんだけど、負けるような相手と戦う試合に行ってないだけじゃん!しかも、彼が見に行った試合の中には、格下相手でドローになっていた試合がある記憶があるんですけどー。


なんかさー、レイザーレーサーの水着騒動の時の北島康介さんじゃないけど、試合をするのは選手なんだから、勝負の采配に選手でもない人間が影響与えてるみたいな発言はおこがましいですよ。周囲のコバンザメにチヤホヤされて育ったこの手の人間には「自分の行動がおこがましい」なんて意味もわからないんでしょうね。後輩は大麻吸っても揉み消されるし。あーやだやだ。


ジャニーズはさ、本当は歌やお芝居で人気が出せればよかったんだけど、歌は下手だし芝居は下手だしで、マニアックなファンしか支持してくれなくなったから、もともと視聴率のあるところへ紛れ込んでいくしかなくなった。スポーツファンにとっては本当にいい迷惑。


嵐のシングルが1位獲得とか今日も言ってたけど、あれだって両A面タイアップ曲で、初回限定盤には2種類あって、1つには両A面の曲のうちの1曲のプロモDVD、もう1つには両A面のうちのもう1曲の方のプロモDVDが入っている。ファンなら両方のプロモDVDが欲しいし、初回限定と言われてしまえば焦って予約してでも2種類買いますよね。これだけでも普通にシングルを発売するより2倍の数売れるのに、さらに通常盤には、初回限定盤には入っていない別の曲(こちらの曲もCMでのタイアップあり)が収録されているんだそうです。


つまり、ランキング上は1枚のシングル盤としてカウントされてるけど、実際には3種類のバージョンがあるという事。だから42万枚の売上といっても、本当はその3分の1しか売れてないのです。でもこれはビジネスの手法の範疇だから、えげつないとは思うけど、詐欺とか犯罪まではいかない。だけど、歌のうまさとか、芸の本質を磨くよりも、ランキングとか見た目をとりあえず良く見せたがるジャニーズらしい手法です。


あー、ジャニーズの事なんかでイライラしてる自分が嫌だ。大野智大麻揉み消し事件が相当尾を引いているな。罪は罪として若気の至りなんだから、きちんと謝れば終わっていたものを。


ジャニーズと某宗教団体と大阪のお笑い事務所に汚染されたテレビは消して、今日はオリンピック中ずっと読んでいなかった本を読もう。会津藩主の松平容保を描いた、司馬遼太郎の『王城の護衛者』です。会津藩最高!余談ですが、まつだいらかたもり(松平容保)を漢字変換したら“松平かタモリ”と出ました。タモリさん最高!


新装版 王城の護衛者 (講談社文庫)

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アフェリエイトはやっていませんが、講談社は今大野の事で大変なので救済の意味を込め、幕末に興味のある方はぜひご購入を。