正真正銘の聞きかじり

ネットのニュースで読んだのだけど、TBSの『キングオブコント2008』で優勝したバッファロー吾郎構成作家である高須光聖ブログ(?)に批判的な書き込みが殺到しているらしい。


私はこの番組は見ていないので、誰が面白かったとかは言えないのですが、この番組がどういう番組かは知っています。こういう事がある度に疑問に思うのは、何故人は本人へ批判を届けるのだろう?という事です。せめて、ちゃんと社会の窓口になっているTBSや番組の方に送ればいいのに。こんな個人を困らせて自分の思い通りにさせるようなやり方は、本人は正義のつもりかも知れないけど、ただ単に周囲との調和が取れてない自己中で歪んだ行為でしかない。


お笑いの番組を見ていながら、なぜそんなに目くじらを立てるのか。(まぁそれに関しては私も思い当たる所があり、反省しなくてはならない点だけど。)それに、面白さなんて人それぞれじゃん。私はレッドカーペットに出ている人気芸人より、あまりテレビでは見られない中川家の長い漫才の方が好きなので余計にそう思う。批判をしている人の中には、採点方式に対して不満をもらしている人もいるんだろうけど、だったら放送前にジャンジャンTBSや番組に意見すれば良かったのに、どうやら事前には苦情は殺到しなかったみたいジャン。要は自分が面白いと思った人が優勝しなかったから採点おかしいぞと文句を言っているんであって、自分の思い通りの人が優勝していたら、同じ理不尽な採点方式でも苦情は入れなかったんだろう。ただのワガママな駄々っ子じゃん。


無理に本人に読ませるほどアンタの抗議文は立派な意味のあるものなのかい?と言いたいよ。ソフトバンク*1ダイエーホークスの監督に就任したばかりで良い結果が出せなかった王貞治監督に対して生卵を投げつけた人間(ホークスファン)がいたそうだけど、そいつは王監督ソフトバンクダイエーホークスを優勝に導いた時に「あの時は本当にすみませんでした。自分にも玉子をぶつけて下さい。」とちゃんと王監督に謝ったのだろうか。もちろん王監督は「じゃあ投げるよー。」と言って生卵をぶつけたりはしないだろうけど。そういう奴に限って王監督が引退した時に「まだ辞めるな。」とか泣いてたりするんだよね。まぁこれは想像だけど。でもどっちみち、自分の勝手な怒りに任せて生卵を無抵抗の他人にぶつけるという愚かで無礼な行為を犯した重みを、大して感じ取ってはいないだろう。


どうしても怒りがあってそれを世間に言いたい!というのなら、自分のブログに書けばいいのに。ブログなら、芸人本人が自分の名前などで検索しない限り批判文を目にする事はまずないだろう。一般人のブログだし。逆に言えば、自分がどういう評判なのか知りたい人は、ちゃんと読んでくれる可能性があるという事。望んでいない相手に「ほれ、読め!」と送りつけて結局読まれずに一斉に削除されるより、そっちの方が意味もあるし文も生きるんじゃないか。


なーんて、私もダラダラと書いてしまったんだけど、本当に心配している事は、こういう書き込みとかで韓国の芸能界みたいに自殺が増えて、ネットに規制がかかる事を恐れているのです。政府が自分たちの思い通りに国民を誘導したい時に排除したいのは外からの情報。そして傍受されない通信。盗聴や盗撮をしただけでは法律で罰しないのは自分達がそれをしているから。韓国の場合は芸能人だけど、日本だったら学校裏サイトによる子供の自殺とか、人々が公に反対しずらい道徳的な理由を盾に法案を採決する場合が多い。今のところはせっかく自由が通っているのだから、誰かの悪口なんてくだらない事を送りつけて自由を奪うチャンスを政府や省庁に与えないで欲しい。

*1:後日訂正