Change the Japan!

自民党(正確には麻生内閣)がしきりに「消費税アップ」と騒いでいるけれど、その案は所詮は麻生太郎を「おだてに乗りやすいコントロールしやすい奴」と見ている与謝野氏&財務省の官僚にいいように言いくるめられているに過ぎないんだと思う。増税して一番嬉しいのは政治家よりもそれを管理している官僚たちだもの。


渡辺喜美議員の動きに私はあまり心を動かされないけれど、それでも「脱官僚政治」を掲げている点は賛同できる。だけど問題は、官僚に頼らなくても本当にやっていける能力がある政治家なのか?という点。自民党なんて今となっては眼中にないけれど、じゃあどこの政党なら、官僚の上に立ってやっていけるんだろう?と思うと難しい。なんだかんだ言いながらも、みんな結局最後には官僚におもねってしまうんじゃないかなーという心細い議員ばっかり。そんな中でも、田中康夫氏なら本当に脱官僚を実行してくれそうな期待感はある。ただ人間的にちょっと・・・。


本題。
テレビで放送していた映画『L change the world』を観ていたら、内容が、昨年終わったテレビドラマ『ブラッディ・マンデイ』にあまりにも似ていたのでビックリした。「またTBSが真似を・・・!?」と思ったけど、ウィキペディアで調べてみたら、ブラッディ・マンデイの原作の漫画が雑誌に載ったのは映画公開日より早かった。それにしても、『DEATH NOTE』は面白かったのに、『L〜』の方はイマイチだったなぁ。演技派、松山ケンイチさんが主演でなかったらどんだけ悲惨になっていた事か。でも私はナンチャンが好きなので、ナンチャンの存在が微笑ましかったけど。


DEATH NOTE』の方は(正確にはNotesだね)、殺される対象が確かに酷い奴で、しかも反省もなく同じ事を繰り返しそうな奴らだったから、藤原竜也さん演じる主人公が戸惑いつつもデスノートの存在を受け入れ、次第に魅了されていき、最後には支配されてしまう・・・という流れにも違和感を感じなかったんだけど、今回のテロは、「人間が地球にとって害だからまびき(全滅はさせないが数を減らす事)をするんだ!」という工藤夕貴さん役に全く共感できなかった。


確かに、人間は勝手に森林を伐採したり山を切り崩したりするくせに、そこに住んでいた猿たちが住宅街にやってきたら、猿を去勢する前に「とにかく殺せ殺せ」と言っている姿を見ると「人間側が邪魔な場合もあるのに。」と思う事はありますが、だからと言って、自分はそのウイルスで死にたくないくせに、他の人は死んでもいい、っていうのは頭がおかしい人の理屈。


もちろん、世の中にはそのくらいイカレタ人間っているだろうけど、そんなイカレタ人間が、あんな高い社会的地位を得て、綿密な計画を立てられるというのは設定が変。あの地位を手に入れる前に、周囲の人に「なんかアイツやべーぞ」と見破られ、重要なポジションに就く事はできないはず。


いっそ工藤夕貴さんの役の人が「ランダムにウイルスをまくから、運が悪ければ私も犠牲になる。それはそれで自分が地球にとって必要のない人間だったと神様が決めたという事だから、覚悟はできている。」というポリシーを持っていたのなら、少しは納得できたのになぁ。