腹話術人形、太郎。

麻生政権では何かに(正確には官僚に)取り憑かれたように「消費税は2011年!」とあえて宣言してるけど、きっと、全然進まない地上デジタル化を推進しようとする意図があるんでしょうね。


中川秀直氏が「消費税を上げる期日を2011年に決定しなくてもいいんじゃないか。」と提言して、2段階方式とか原チャリの右折かいと思わせるような適当な折り合いのつけ方で、でも一応「2011年じゃないかも」という法案表記(もちろんこんな軽いタッチではありません)にしようと落ち着いたのに、また麻生太郎氏が「2011年!」と言うのは矛盾しているもの。どーしても2100年に消費税アップ、というワードを国民の脳裏にインプットさせたいんでしょう。


地デジ化って総務省が自信満々に消費アップ作戦として打ち立てたけど、現状は見ての通り鳴かず飛ばず。消費税が上がる直前って電化製品などの高額品の売れ行きが上がるのは過去の経験でわかっている。人間って、「買おうかどうか考え中」の物でも、「今なら安いよ!」「売切れたらお終いだよ!」と時間制限とか品数制限をされると、ついつい手が伸びてしまう。全員ではないにしろ、悩み中の人々が購入したら、消費はアップするは地デジ対策は進むは、消費税は今までより多く入ってくるは、官僚たちにとっては文句ない状況になる。


消費税が初めて導入された時の総理だったのは、多くの人が知っているDAIGOの祖父、竹下登氏だけど、この人が何故消費税アップを実行する時の内閣総理大臣、なんていう誰もが避けたがる嫌な役目を押し付けられてしまったかというと、当時の財務省から相当の説得があり、人に対して恫喝したり強く反論できない人間だった竹下登氏がそれを受け入れてしまったらしいです。「将来の日本のために、ここは総理が憎まれ役を・・・。」とかっこいい信念に擦りかえられてしまったのかも知れないけど。


麻生太郎氏はどんな言葉で、どんな大儀を掲げられて、腹話術のように口を動かされているんだろう?