卓球のマイナーさについて考える。

横浜の世界卓球では、注目度が高かった女子よりも男子の方が好成績を残しました。確か2年前の世界卓球(クロアチアザグレブで開催)でも同じように女子選手は早々に敗退してしまった記憶があります。そもそも、何故女子の注目が高いのかって言ったら福原愛ちゃんのおかげで、彼女の存在が卓球界に強化費用をもたらし、今の強い男子を作ったきっかけの一部には確実になっていると思う。


男子シングルスは、私の好きな吉田海偉選手が日本人男子としては24年ぶりのベスト8という快挙なのに、日本の卓球界は女子と違って注目されてないし、中国からの帰化選手という事で、他局の報道がNHKぐらいしかなかったのが残念でした(しかも口頭で伝えるのみ)。いーじゃん、今は日本選手として出場してるんだからー。


そもそも、ちゃんとそのスポーツを好きな人って、どの選手が好きかっていう決め手は、その選手の出身国ではなくプレースタイルだと思う。ファン人口が多いサッカーや野球はその傾向が顕著に現れてる。サッカーニュースで海外の選手を取り上げる時間の多さったら。吉田海偉選手だって、プレースタイルがダイナミックで卓球を知らない人にも決め球がわかりやすいから、『24年ぶりの快挙!』と大袈裟に報道してくれてたら、もっと注目度が上がったかも知れないのに・・・。ゴルフでも、予選落ちした石川遼選手が映像つきで報道されるのに、優勝した人は文字だけ、とか、もっと酷いのは浅尾美和選手とか、石川遼選手と違って良い実績すら無いのに試合の度に負け試合をスポーツコーナーで紹介されてる。スポーツに広告代理店が介入してからというもの、こんな現象ばっかりで嫌になります。


これというのも、卓球そのものの人気が低いからなのでしょうけど、今回もあんなに事前にキャンペーンしていたテレビ東京の『世界卓球』独占放送も、結果は一桁の視聴率だった。ネットのニュース記事によると、開催前にはテレビ東京の社長も、成績次第では視聴率20%にも手が届くかも、と期待していたらしいんだけど。見てても面白い競技なのに全然普及しないのはファンとしても悲しいです。やっぱり、中国が圧倒的に強すぎて、勝てる見込みが薄いからかなぁ。それとも、トップに君臨している肝心の中国選手たちの見た目があまりにも地味だからかなぁ。男子はおじさんみたいだし、女子は男子みたいだもんね。それに比べて、サッカー選手のC・ロナウドメジャーリーグジータやA・ロッドはいいプレイヤーであり、しかもかっこいい・・・。あ、北京五輪にも来ていたベッカム選手というスターもいた。


そういう“見た目”で勝負するなら、やっぱり松平健太選手が人気出そうだよなぁと思うのですが、せっかく北京五輪の金メダリスト、馬琳選手と大接戦のいい試合を繰り広げたんだけど、興奮したのは卓球ファンばかりで、他局のスポーツニュースではほとんど(“皆無”に限りなく近い“ほとんど”)映像は流れなかった。


振り返って考えてみると、それまで一般的な人気は停滞していた日本男子テニスに再びスポットを当てたきっかけは錦織圭選手がプロテニスツアーで優勝したからだった。やっぱり、大きな大会で優勝しないと注目されないんですかね。誰かが、マスコミの男の人は嫉妬深いから、なかなか新人イケメンはもてはやされない、と言っていたけど、スポーツ報道にもその傾向があるのかなぁ?