真の姿

マイケル・ジャクソンの追悼式の様子を見ました。これを見る限り、スティービー・ワンダーさんなど皆さん本当にマイケルさんの死を哀しみ、嘆いているように思えました。マイケルさん本人は生前、これ程の愛情が自分に向けられていると知っていたんだろうか?


朝のニュースショーでは、追悼式に出席した人達の事を伝える際に「豪華スターが集結(または勢揃い、など)」と見出しに打っている番組がいくつかあって、すごく不謹慎だなと思いました。人が亡くなったのに「豪華」って・・・。


細かい事かも知れないけど、マスコミみたいに言葉を世の中に発信する重要な媒体が、こんな基本的な心遣いを心得ていないなんて。きっとこういうテロップを最終的に確認する人は私より年上だと思うんだけど。お葬式で「献杯」ではなく「乾杯」と平気で言ってしまいそうで、その人が心配です。


MXTVの『ザ・ゴールデンアワー』という番組で、司会の徳光正行さんが「ここのところのマスコミ報道を見ていて、今までマイケルの事を散々叩いていたのに、死んだら手の平を返す(褒めちぎる報道をする)のが許せない。」と言っていて、全くその通りだなと思いました。生前、FOXで放送された『マイケル・ジャクソンの真実』という俗悪な番組を高額で買い取り放送したフジテレビが、亡くなった当日に緊急でマイケルの追悼番組をやっていたり、よく恥ずかしくないよなぁと呆れました。


マイケルの生前に、きちんとマイケルの肌の病気について、信憑性のある放送をしていたのは『スマステーション』だけです。人前で話す事でお金を貰っているコメンテーターでさえ、未だに「肌を漂白して黒人から白人になろうとした。」とか言ってるんだもん。予習不足で無責任甚だしい。


人気者ゆえに真実の部分だけでなく、真実でない事まで面白可笑しく騒がれたマイケルだけど、初めて公の場でスピーチをした娘のParisちゃんのコメントに救われました。


Parisちゃんのスピーチ全文
“I just wanted to say,
Ever since I was born,
Daddy has been the best father you could ever imagine,
And I just wanted to say I love him , so much.”