見極め

今までに無い、鳩山首相による優しさ重視の所信表明演説に感動した私だけれど、そういえば鳩山由紀夫氏って憲法改正論者だったよなぁと思い出した。でも、演説ではその展望について一言も触れていない。憲法問題に関しては、触れていない方がむしろ改正に着手する本気度が高い気がする。だから民主党政権になっても「18歳成人」の話が再浮上してきたのか。


憲法改正したい側の気にくわない点は、今回のように所信表明で一切触れない事でもわかるように、改正しようと画策する側は常にコソコソと動く事。18歳成人にしても、「未成年の犯罪の増加!」とか、いかにも何も知らない人々が同調しやすい事柄を例に出して誤摩化し、そっちに気をとられている間に法案通しちゃおうみたいな。はっきりと、「憲法改正をするには国民の過半数の賛成を得なくてはならないから、なるべく無知で戦争を知らない世代に投票権を与えて賛成票を増やしたい」と言えばいいじゃん。やましい事がないのなら。


所信表明でアイヌ先住民族だと明言した鳩山首相だから、国民を戦地へと近づけるような事はしないと信じたいけど、自民党政権下では、国民が武器を使いたいと思わせるために、=戦争を煽るために、「北朝鮮の脅威」を殊更に誇張して報道させた。民主党政権はどうなるんだろう?それは「演説には出ない部分」で判断していくしかないみたいだ。