お小遣い、身内から貰うか税金から貰うか。

NHKの『外事警察』面白い。道路で「私の協力者です。」とか言ったり、ましてやケンカ騒動を起こすのはありえないだろー、という細かい点での違和感は結構あるんだけど、話の筋が面白い。


本題。
民主党事業仕分け日本オリンピック委員会(JOC)の予算が削減されたという事で、何やらスポーツ選手を表に立たせてJOCが抗議しているんだけど、JOCってトリノオリンピックの時に「現地に行く人数が、選手より役員の数の方が多い。」とか「飛行機の席が、選手はエコノミーなのに役員はファーストクラスだ。」などと叩かれていましたよね。しかも、結果は荒川静香さんの金メダルが一つという悲惨な結果で。


マスコミだってこの事を忘れたわけじゃないと思うんだけど、ご機嫌を損ねてJOCから入るスポンサー料を逃したくないのか、どこの局もこの事を報じない。この些細な事態1つを取っても、マスコミの報道は信用してはいけないという事がわかる。あーいやだ。


あと、これも自分の日記に書いていたから覚えているんだけど、(過去記事こちら)

 日本オリンピック委員会(JOC)は23日の理事会で、バンクーバー五輪でメダル有望の特別強化指定選手としてフリースタイルスキー女子の上村愛子北野建設)、フィギュアスケート女子の浅田真央中京大)、スピードスケート男子の長島圭一郎日本電産サンキョー)に1000万円の強化費をそれぞれ配分することを承認した。

なんて、この時の日記でも私は怒っているんだけど、やっぱり今でも不満。だって、
先日のJOCが開かせた、アスリートによる抗議の記者会見で、

92年アルベールビル五輪男子スピードスケート銀メダルの黒岩敏幸氏は「マイナースポーツこそ補助が必要。切り捨てる言葉に憤りを感じる」と強い口調で語った。

とあるんだけど、その手の不満はまず税金投入ありきでなく、メジャーな選手にこんなに大盤振る舞いしているJOCの無知な分配法にぶつけるべきだと思う。


スポーツや教育、科学や医学などの研究など、いかにも道徳的な要素を持つからといって削減のメスを入れない聖域を作ってしまうと、結局そこに官僚や元官僚などが群がってくるから、まず経費を彼らに立て替えさせて、後で明細を見せて、それが必要なものであれば国がお金を払う、という方法に変えればいいのに。何かの買い物の前に親にお金を貰う子供だって、足らなかったら困るから、要求額は実際に必要な額より多めに請求するものじゃん。この“予算”という制度そのものをどうにか変えられないものでしょうか。