世界卓球モスクワ大会・決勝

世界卓球の女子決勝凄かったー。まさか中国が負けるとは。準決勝まで1ゲームも落とさなかった事が、もしかしたら油断を招いたのかな。それにしても、相変わらず中国選手って追いつめられると弱い。(滅多に追いつめられないんだけど。)だけどこの敗戦で、中国はもっと強くなって返ってくるんだろう。いいのに、そのままで。


中国は、エースが2敗というのが痛い。シンガポールのエース、フェン・ティアンウェイ選手は冷静な感じがカッコイイです。あの人が男なら惚れるね。シンガポールの2番手、ワン・ユエグー選手は試合態度が好感もてました。

ITTFの公式サイトで調べてみたら、ダブルスでは、ドイツオープンで日本の藤井寛子&石川佳純ペアがシンガポールの1・2番ペア(フェン・ティアンウェイ&ワン・ユエグー)に勝利していたんですね。戦い方次第では日本にだってチャンスがあるって事だ。


あくまで画面を通して見た感じなので間違っているかも知れないけれど、日本は、男子の方が本気で中国に勝とうとしていた気がします。特に水谷隼選手は。ただ、吉田海偉選手の場合は、「勝つぞ」というより「負けたくない」が強くて、弱気というか慎重になり過ぎて、吉田選手の持ち味である大胆で強気なプレーが影を潜めてしまったみたい。


吉田選手の場合は、前々回の広州大会のように、中国の観客に中国語で悪口を言われていたら燃えたかも。かなり荒療治的だけど、そうやって怒っても冷静さを失わないどころか、逆に強さを発揮しちゃうんだから凄い。そんな一面からも、色々辛い経験を積んできた人なんだろうなーと思ったり。


岸川聖也選手は、ありがちな表現だけど、まるでカメレオンみたいに相手に対応する能力がある。どんなに格上の選手でも諦めずに最後まで粘る姿に感動します。


男子に比べると、女子は、試合の後の表情を見ても、「中国にはもしかしたら勝てるかも。」=「勝てなくてもしょうがない。」って思っているんじゃないかなーと思いました。試合直後だったせいか、石川佳純選手は若干悔しそうな顔だったけど。きっと今回シンガポールが中国を破ったのを目の当たりにして、初めて「これがもしかしたら自分達にもできていたのかも。」って悔しくなったんじゃないかな。