触れないものだからこそ

サッカー勝って良かったネ!私は正直他国の試合の方が面白いと思って見てるけど、でもどの試合もエースのマークがきつくて、あとボールがやけに飛ぶせいで、スーパープレイヤーによるスーパープレイにはまだ出会えていません。


それにしても、あの渋谷の、バカによるバカ騒ぎはどうにかしてもらえまいか?ホント、にわかサッカーファンってどうしようもないデスネー。(カタカナを使う事で毒のある言葉を和らげたい。)


ここだけの話、カメルーン戦の前日にNHKスペシャルサミュエル・エトー選手特集を見たせいもあり、カメルーン頑張れという気持ちもなきにしもあらず。黙っているけど、私と同じ気持ちの人はきっといるはずだね。いなくてもいいけど。


それにしても、NHKスペシャルやETVなど、NHKのドキュメント番組ってハズレが無いなぁ。題材がいいのはもちろん、まとめ方やテーマ(その題材の特にどこを注目するか)もいいし、映像や音楽もいい。以前にON(王・長嶋)を3回に渡って特集していたけれど、それはONの全盛期時代をリアルタイムで知らない私が見ても引き込まれるものだった。


スポーツ中継のオープニングVTRやハイライトも、民放だと大袈裟なナレーションやテロップを入れたり、曲の盛り上がりやアクセントに合わせて映像を切り替えたりして、「俺達の作っているVTR、かっこいいっしょ?」と勘違いしているやり過ぎ感が滲み出て、見ていて赤面してしまいそうな居たたまれなさを感じるけれど、NHKはシンプルで潔く、音楽や映像の選択も洗練されていて、見ていてガーンと頭を打たれたような衝撃を受ける時がある。


レベルの高いアスリートの試合を見た時や、素晴らしい映画やドラマに巡り会った時、そしてRADIOHEADを始めとする大好きなミュージシャンのライブに行った後などに痛烈に思う事なんだけど、そういう才能を持った人達の作品(試合)に出会った時、私は受け手として純粋に感動すると同時に、その才能が無性に羨ましくなってしまう。人をこんな気持ちにさせるって凄いなぁ、と。


でも、恨めしい気持ちよりも清々しい気持ちの方が大きくて、何とも言葉にし難い。初恋か、と言われそうだけど、味で例えるなら甘酸っぱい感じ。


人の心に感動を起こさせるって本当に素晴らしい事だと私は思う。触る事のできない他人の心を動かすって凄いよ。