本音隠して

先日の日記で、フジテレビのドラマ『ジョーカー 許されざる捜査官 』を見て、私はNHKのドラマ『リミット2』を連想したと書いたんだけど、海外ドラマが好きな人は『デクスター』っていうドラマを思い起こしたらしい。更に、40代の男性は『必殺仕事人』の中村主水が頭に浮かんだんだと。ってか、どっちにしろ二番煎じじゃん!


だのに、第二話目の視聴率は初回よりアップしたらしい。別にその事自体はどうでもいいというか、堺雅人さん主演なので堺さん良かったネ、という感じなのだけど、みんなは一体何がそんなに面白かったんだろう?という疑問が浮かんできてしょうがない。その一方で、あんなに面白い『うぬぼれ刑事』が初回12%から、第二話では7%に落ちてしまった。がびーん。何故何故!?ホワイホワイ!?


本題。
テレビの番組というのは、お金を持った一部の権力者によっていくらでも内容を操作できるという事は、もはや特別な裏情報でもなんでもなく、常識とさえ言えると思う。例年になくこんなにも暑い日が続いているのに、絶対「地球温暖化」という言葉をテレビで言わないし。


さらに最近、不自然なまでに「消費税の増税はやむを得ない」という意見ばかり報道されていて、私は最初、財務官僚から電通が指示されているのか?と思っていたんだけど、ニュースで経団連のメンバーが「消費税増税は歓迎だ」と口々に語っているのを見て、テレビ局に増税推奨発言をさせているのは広告代理店ではなく、雇い主である企業側か!と思った。


かつて、TOYOTAの相談役だった奥田碩氏が、その当時発覚した消えた年金問題から波及したマスコミによる厚労省叩きに関して

「朝から晩まで厚労省を批判している。あれだけ厚労省がたたかれるのはちょっと異常。何か報復でもしてやろうか。例えばスポンサーにならないとかね」



と発言して一部(もちろんTOYOTAが大量にCMを出しているテレビでは一切報じなかった)で話題になった。
過去記事こちら
やっぱりの本音。


この発言のおかげで、スポンサー企業によるマスコミ操作はドラマの中だけの大袈裟な作り話だ、と笑い飛ばされないようになったけど、そもそもこういう事実がある事自体がえげつないし卑怯で情けない。


そもそも、何故大企業側が消費税増税に必死なのかと言えば、自動車や電化製品などを輸出している企業は、輸出品に対して消費税を免除する「輸出戻し税」による還付金が手に入るから。


輸出戻し税」とは・・・

外国の付加価値税等との二重取りを避けるため、輸出品は消費税を免税される。


しかし輸出企業は仕入れの際に消費税を支払っている。仕入れに掛かった消費税を政府から還付する制度が輸出戻し税である。


本来は輸出品に関連する取引全てに消費税を免除するシステムであるが、事務処理の都合等で、最後で帳尻を合わせる形を取っている。

はてなキーワード「輸出戻し税とは」より抜粋


もちろん、その制度自体は悪いものじゃないけれど、それは中小企業や下請け会社がきちんと正規の値段で部品等を大企業に売っている場合だけで、実際には中小企業などは足下を見られて消費税分は切り捨てとか、定価よりも値切られている。


なのに、大企業側だけが、国から還付金として、仕入れの際に払った消費税分を受け取っているのです。10%に上がれば、中小はますます買い叩かれ、大企業は益々還付金を受け取るようになってしまう。これはどうにも不平等。


もし、「消費税増税やむなし」の意見を企業側が言わせているんじゃないというのなら、食費を節約するために毎日のように低価格のもやしを食べているような家庭にまで増税をせずに、「消費税増税やむなし」とテレビで語るコメンテーターたちのように高収入の人達の所得税の税率を上げればいい。消費税で増えようが、所得税で増えようが、持っていかれるお金に変わりは無いんだから。


もしくは、内税方式をやめて、自動車や電化製品などを輸出している企業に部品を売っている中小企業は消費税を付けない状態で企業に部品を売るようにし、『輸出戻し税』そのものを無くしてしまえばいい。そうすれば大企業側も「輸入戻し税で儲けている!」なんて批判されずに済む。


本当にそうなったら、大企業側はピタッと「消費税増税歓迎」と言わなくなるでしょう。あ、でも「消費税を増税して税収を増やし、その代わりに法人税を下げる」という手段も残っていたか・・・。余談ですが、あの竹中平蔵氏でさえ、消費税増税が必要だとは言っていませんでしたよ。法人税を下げる事には相変わらず賛成ですが。