金賢姫来日

キム・ヒョンヒを来日させた民主党の真意がまだわからない。


デヴィ夫人は「民主党のパフォーマンスざぁす」と、単調なフォント文字でさえ怒りが伝わってくるような内容のブログを書いていたんだけど、民主党の好感度を上げたいパフォーマンスかなぁ?だったら鳩山氏の別荘なんて使わないと思うんだけど。本気で好感度を上げるためにした行為なら、それを企画した人は相当世間の空気が読めてない人だと思う。


マスコミで一番多く言われているのは、「拉致被害の風化防止」。これなら私も納得。横田夫妻に娘さんの様子を伝えたいというのも、一部では「それなら横田夫妻を韓国に行かせればいい」というけれど、横田夫妻が韓国で金賢姫に会う事と、金賢姫を日本に呼ぶのとでは、インパクトが全然違うし、マスコミもここまで大騒ぎはしなかったと思う。


拉致事件に関しては、自分や自分の身内に起こったら・・・と想像すると、とんでもなく恐ろしい事件だと思う。もちろんこんな簡単な言葉では表せないくらい。最近は「子供大好き」アピールを外に向けてする親って多いけど、その親たちが何故この事件に無関心(に見える)なのか不思議。自分の子だけが可愛いって事なんですかね。自分たちさえ幸せならば関係ない、と。


多くの親が、「行ってきます」と学校に出かけた我が子は、当たり前のように「ただいま」と帰ってくるものだと思っているんだろうし、横田夫妻やその他の拉致被害者の家族の人達も、事件が起きるまではそう思っていたんだろう。でも、実際には何十年経った今も戻ってきていない。(小泉政権の時に帰国できた方以外は。)それが、国家による拉致だったとわかったのに、何も出来ないもどかしさ。


デヴィ夫人は自身のブログで

『既に亡くなったとされてる方々を、何の確証もないのに、まだ「生きている」と主張し〜』


『時々この方々は 本当に肉親を救おうとしているのかどうか、それともプロパガンダ狂なのかどうかと、案じてしまいます。』
(どちらも金賢姫、 民主党の呆れたパフォーマンスより一部抜粋)



なんて書いているんだけど、それはあまりに残酷で冷たい意見じゃないでしょうか。何の確証もないのは生きている証拠だけでなく、亡くなった証拠にしても同じ事。外務省の発表が本当なら、北朝鮮側が「めぐみさんの遺骨」として提出した骨(骨の灰?)は別人のものだったとか。私が親だとしても、絶対に諦めきれない。


小泉政権になるまで、拉致である事も確証が無かった。その時だって、きっとデヴィ夫人のような人々から「何の確証も無いのに北朝鮮のせいにして!」と非難をされてきた事でしょう。家族の方々からすれば、やっと拉致を認めたのに、そんな国に「亡くなってます」と言葉だけで伝えられ「はいそうですか。残念です。」と受け入れられるわけがない。家族が拉致されていない家庭の人から見ればプロパガンタ狂のように見えてしまう行動だって取るでしょう。その辺の感情って理屈じゃないと思う。


民主党の真意はまだわからないけれど、仮に、「拉致被害の風化を避けるため」の行動ならば、確実に意味があったと思う。もし、今回かかったお金と同額のお金を使って拉致被害を忘れるな!と政府広告を大々的に打ったとしても、こんなに効果は無かったと思う。


デヴィ夫人の日記には、拉致被害の「救う会」などが多額の寄付を集めていると書かれているんだけど、問題は額よりも使い道だと思う。おかしな使い道をしているなら、確かにそこは指摘して非難した方がいいとは思う。なんかデヴィ夫人のブログは、民主党への嫌悪感とか、家族会への不信感、そして何より北朝鮮への愛など、色々な私情をごちゃ混ぜにして書かれているんだけど、そもそも、まず北朝鮮が拉致さえしなければ、こんな事にはなっていないという事を忘れないで欲しい。