舞台裏

ブラタモリ』復活。凄く嬉しい。
私がNHKの番組はいいなと思う事の一つに、新シリーズになっても主題歌等を変えない、というところがあります。


アメリカのドラマも、10年以上続いている番組でさえ主題歌を変えない。特に好きな曲でなくても、何十回とその曲とその番組を同時に味わうわけだから、無意識に身体に染み込んでしまう。見ている方はその曲を耳にする事で、空気までその番組の世界に浸れるのです。


ブラタモリ』も、最後に井上陽水さんのお馴染みの曲が流れた時に、なんともいえない感慨深さが心に広がりました。築地の人々は味がありましたね。番組を見ていたら、何故東京都が築地を所有したがっているのか、その黒い理由がわかったような気がしました。漠然とだけど。


他にも見てみようと思っている番組はTBSのドラマ『スペック』。『スペック』は加瀬亮さんが出るなら無条件で見たいし、内容も面白そう。それから、NHK松本人志さんの『MHK』と『プロフェッショナル』と、テレビ東京のドラマ『モリのアサガオ』。


本題。
今映画館やテレビなどで宣伝しまくっている『十三人の刺客』。映画館での宣伝の方(いい場面を編集したもの)はいいんだけど、テレビでもうメイキングなどを放送していて、「カット!」の声がかかった後の役所広司さんが侍の姿のままスタッフや役者に「お疲れさまでしたー」なんて言いながら歩いている場面や、雨の中で殺陣の場面の撮影現場で、役者さんの周りで仕事をしているカメラマンや音声さん込みで流しちゃったり、そりゃーこの映画は本当の武士が殺し合いをしているドキュメント映画ってわけじゃないって知っているけど、上映前なのにかなり興醒めです。


この映画に限らず、最近はCGの撮影風景まで事前に放送しちゃって、実際には青い画面で1人で演技しているんだーとか、二人が向かい合って同時に撮影しているようでも、本当はスタッフの握りこぶしを見ながら感情移入して芝居しているだけなんだーとか、そんなの映画を見る前に見せないでおくれよ、と私は思うのです。上映後のDVDとかなら、そういう特典映像を入れてもいいと思うんだけど、不特定多数の人が見るテレビでって。


そんなにスタッフは「俺たちも頑張った」ってアピールをしたいんだろうか?ディズ○ーランドで客の前で中の人が「私達こんなに汗だくで頑張ってます!」と人形の頭を外してみせているようなものです。せめて上映後にして欲しいです。