臭いものにフタ

都内の公園で、中学生が耳の不自由なホームレスの人に熱湯をかけて逮捕されたらしい。


犯人の家庭の詳しい事情は全くわからないけれど、千葉県の浦安市に住んでいるのに千代田区立の中学に通っているという事は、教育熱心でちょっと見栄っ張りな家庭か?とも思ったり。だって今浦安の物件って高いじゃん。でも都内よりは安いから、背伸びして浦安か?と。


この事件っておそらくこの先あまり報道されなくなると思う。それは犯人が未成年だからというだけでなく、犯人のやった事というのはテレビのバラエティで当たり前のように行われているからです。今の段階ではテレビ番組のキャスターも「酷い事をする子がいたもんだ」と他人事のように伝えているけれど、犯人にしてみれば、テレビで大人達が大笑いしてやっている事を、なぜ自分がやったら捕まるの?という感じなんじゃないかな。


私が子供の頃から、この手の「いじめ」ギャグはあったけれど、私はそれを家族で見ていたから、笑いながらも「あれは痛いよね」とか色々会話しながら見ていたけれど、こういうのを真に受ける子というのは、もしかしたら1人でテレビを見ているのかも知れない。


実は日本のバラエティというのは海外に比べて暴力的で、一部の教育の専門家やPTAなどはずっと警告を発している。


私も子供の頃から今まで、バラエティ番組は大好きで、テレビの前でお腹が痛くなるくらい笑ったりして楽しませてもらっているけれど、子供が悪影響を受けて、その結果誰かを傷つけているという現実があるのなら、それでも自分が笑いたいとは思わない。


以前も、子供がタカアンドトシの真似をして車椅子の男性の頭を叩いた事が記事になったけれど、テレビでは「タカトシの真似をして」の部分は報道されなかったので、今度の事件も、バラエティを放送し続けたいテレビ局とすれば都合の悪い内容だからもう報道される事はないだろうなと思う。テレビ局を含め、最近の企業は子供の健全な育成なんかより自分たちの金儲け優先だなぁ、とつくづく思う。