99年の愛・JAPANESE AMERICANS

TBSの『99年の愛・JAPANESE AMERICANS』は意外にも良かったです。意外と言っては失礼なのかも知れないけど、人間の生き方に関わる重要なテーマなだけに、説教がメインになってしまうのだろうか?と思っていたんだけど、そこを台詞で説明するのではなく、日系移民の生活を見せる事で伝えてくれたので、まるで実在する一家の人生を垣間見たような気持ちにさえなりました。もう一度最初から見てみたいです。


役者さんやスタッフさんは一ヶ月くらいアメリカで撮影をしていたらしいけど、その一ヶ月が演技に説得力を加えていたような気がします。台詞を上手に言うテクニックは松山ケンイチさんの方がやはりうまいなーと私は思ったんだけど、草なぎ剛さんの気持ちの入り込み方が凄かった。草なぎ剛さんはしばらくは本当にアメリカが嫌いになってしまったんじゃないか?と思うくらい入り込んでいたように見えました。


そこと比べてしまうと、現代編の八千草薫さんたちは嘘くさかったなぁ。ああいう経験をして今があるという設定なのに、土埃の匂いが全然しない。


同じ日本人でありながら、恥ずかしい事に日系アメリカ人の苦労とか、442部隊の存在すら私は知りませんでした。フィギュアの長洲未来さんのルーツもこういう道を経ているんでしょうか?だとしたら、フィギュア人口の多いアメリカの代表でバンクーバーオリンピックに出たなんて、すごい感慨深い事だったんじゃないでしょうか。うーん、そんな事今まで考えもしなかった。