目覚めるタイガー

タイガーマスク伊達直人さんが各地で活躍しているみたいですね。逆に言えば、全国に寄付や助けが必要な人達(しかも子供)が沢山いるという事なので、これを「現象」とか「ブーム」で片付けるのではなく、お天気情報みたいに「今日の伊達直人」みたいに当たり前の事になっていけばいいな。ちなみにNHKのニュース番組で司会の人が、「贈られて困る場合もあるので、匿名でいいから贈る前に何が必要かを問い合わせて欲しい」と言っていました。確かに、それは大切な事だ。


テレビなどで「何故タイガーマスク現象が広がった?」的な検証をやっているけれど、私が思うには、今までは困っている人をただ「気の毒に・・・」と思うしかできなかった人達が、最初の群馬の伊達直人さんや、次の神奈川の伊達直人さんの行動により何かが刺激され、目覚めたんじゃないかと思うのです。


先日の日記にも書きましたが、最初のタイガーマスクが現れる前に私も「ランドセルって高いよなー。これを当たり前のように家庭に負担させる現状ってどうなの?」と頭では思っていたけれど、自分がそれを負担すればいいんだという結論には至らなかった。至るどころか、発想すら無かった。


恥ずかしながら、今にして思えば、きっとどこかで他人事だったんだろうと思う。目の前で転んでいる人がいたら助けるけれど、ニュースで報道している海外の戦地の子を見て心を揺さぶられても、自分が現地に行って直接救おうという発想にまではならないのと似ているのかも。


でも最初のタイガーマスクは、私がモヤモヤと思ったままでいた事を、簡単に行動に変えて実行した。繰り返しますがランドセルというのは(私の価値観では)高額なので、ミーハーな気持ちで目立とうとして用意できる品物ではなかったと思う。きっと見知らぬ子達を我が子のように心から思ったからこその発想と行動で、私からすれば答えをもらったような気持ちだし、全国に広まった背景には、私と同じような気持ちだった人が多いんじゃないかなと私は思うのです。もちろん全然違う理由の人もいるだろうけど。新聞によると、友達とお小遣いを出し合ってお菓子や文房具を届けに来た小学生もいたらしい。可愛い…。あ、私はまだ何も贈っていません。てへ。


ちなみに、私はタイガーマスクはよく知りません。このニュースを報じる時に、バックに流れるタイガーマスクのテーマ曲らしき切ない音楽(「♪強ければそれでいいんだ…」というような歌詞)を聴いた時に浮かんだのはタイガーマスクではなく、ダウンタウンのコント、オジンガーZでした。