病める時も健やかなる時も

録画しておいたものを見たので今更な感じですが、1月12日放送のTOKYO MXの『ザ・ゴールデンアワー』で紹介していた“離婚式”が面白かった。実際の式の様子も取材していました。


お察しの通り、結婚式の真逆でこれから離婚する夫婦のための式なんだけど、式の主役である、これから離婚する夫婦の夫の方は顔を隠さず放送していたんだけど、妻の方はぼかしてありました。妻にコメントを求めると「恥ずかしい」との事でした。


形式は結婚披露パーティと同じで、食事もあるし、友人なども招待されていましたが、招待された側は一様に複雑な表情を浮かべていました。


別れの悲しさを紛らわすかのように、新郎新婦を“旧郎旧婦”、世話役を仲人ではなく“裂人(さこうど)”など、ダジャレ感も多く、ウェルカムボードらしき台にはハッピーな書体で『Re:婚式』と書かれたポップが貼ってあり、その司会でありこの式のプランナーの方が夫婦のなれそめの代わりに離婚に至るまでを紹介していました。


旧郎の友人代表でスピーチをした男性が目を泳がせながら「ちょっと言葉が見つからないんですけど」と戸惑った様子でした。気まずい式に呼ばれた上にこの仕打ち。確かに、妻側もいる前で夫にどんな言葉を贈れば良いのか・・・。それを見た他の列席者は自分にスピーチの役が回ってこなくて良かったと胸をなで下ろしているだろうなと思いました。


式の終盤では、夫婦で行う最後の共同作業として結婚指輪の叩き割りがあり、最後の最後に旧郎から列席者に向けてブーケトスが行われていました。そのブーケを手に入れる事のできた人は、次に円満な離婚ができる人なんだそうです。目の色を変えてブーケを拾おうとした人がいるとかいないとか。


この離婚式の様子をリポートしたハルカさんによると、やはり会場の雰囲気は微妙なものらしいのですが、式を終えた旧郎旧婦はけじめをつける事が出来てスッキリしたようで、式の前と後では表情や話し方が変わっていて明るくなっていました。