自分を売るということ。

 最近、芸能人のプライベートの行動が街の人々によりツイッターなどで報告されてしまう事が起きているみたいだ。


 私はツイッターはやってないし、この日記でもそういうものは書いた事がない(はずだ)けど、ライブなどで自分の好きな役者さんが観に来ているのを見ると、嬉しさによる興奮のあまり、日記に書きたくなる時もある。


 でも、そうするとその役者さんのコアなファンが「へー、あのバンドのライブに(その役者が)行ってるんだ(ニヤリ)。」となり、コアなファンが客席の役者目当てにライブに来てしまったらバンドにも役者にも迷惑だろう…と思い、書くのは思いとどまったが、ついついテンションが上がって書いてしまう人の気持ちもわからなくは無い。(良い事だとは思わないけど、人って気づかずに失敗をしてしまう生き物だ。)


 スポーツ選手などの場合は、頑張ってトレーニングして強くなった結果有名になっただけなのに、プライベートまで明かされちゃうのは本当に気の毒だなと思うけれど、芸能人の場合、特に日本の芸能人は、芸と言える芸もなく、プライベートの話を面白おかしく誇張してテレビに出ているような人達が多いし、お金のためにブログをやって私生活を自分から見せている芸能人だって沢山いるんだから、何を今更、という気がしています。高倉健さんや吉永小百合さんレベルの人ならまだしも。


 もちろん職業上知った秘密をネットで暴露してしまうのは悪い事だし、そのニュースを聞いた人々が「なんて酷い事をするんだ」と非難するのもわかる。私だって女子サッカーの選手の合コンがツイッターで中継されたというニュースを聞いた時は「記者気取りか」とその男に対して腹立たしい思いを抱いた。


 だけど、芸能人の側が公の場(テレビやラジオ等)であまりにも本気で文句を言っているのを聞くと、「貴方達はそういう世間に姿を晒し、そういう世間から支持をされてお金を稼いでいるんですよ。」と言いたくなるのです。自分が姿を晒している「世間」という中には、良い人もいれば悪い人もいる。そういう相手に自分の顔を売る職業についているんだから、そんなにプライベートを満喫したいなら芸能人なんて辞めてしまえと思う。同じ事をされて、いちいちマドンナやレディー・ガガが「一般の人がブログに書くの困る〜。」とかテレビやラジオで愚痴を言うと思うかい?(訴訟は起こしそうだけど。)なんか日本の芸能人って庶民的すぎる。