本当は金目でしょ

 ジョン・レノンにしろ、忌野清志郎さんにしろ、現実に「その時」が来るまで彼等の主張は世間の多くから笑われ、「変わり者」のレッテルを貼られる。


 話はズレるが、石原伸晃氏の「最後は金目でしょ」という発言は、私はそんなに酷い発言だとは思わなかった。石原氏が政治家、しかも環境大臣という立場の人がそれを言ったから問題になったが、国側の本音とか、国側の手法をこれ以上ない簡潔な言葉で言い表したよなぁと思う。ワンフレーズ失言。


 それよりも、その発言に怒ってみせ、直接謝罪までさせた福島県知事もわざとらしいというか、あの人があんなに大っぴらに怒れるくらい金目とは無縁の選択や決断をしてきたのだろうか?と疑問に思う。


 むしろ、“金目”の話を持ち出して来る国側よりも、その金目の要求に惑わされず最後まで自分の意志を貫こうとするごく少数の住民の方を裏では「あいつは変わり者だ」と批判してたんじゃないの?