暴力は、思考力を持たない相手の怒りを買い続ける

 後藤健二さん、生還できず本当に残念だ。そして「戦争を無くして平和な世界にしたい。」という後藤さんの思いと逆の方向へ安倍が持っていこうとしている事も。


 でも、こちらに対して敵意を持っていなかった相手(中東テロリスト)に対して自分達(安倍)で「ヘイヘイ」と挑発しておいて、相手が襲ってきたら「わー!あの人達って悪者で怖い!みんなでやっつけなきゃ!」という発想になるのはおかしいよね。安倍政権はもう長くないから、まともな考えを持つ自民党議員が反乱を起こすなら今だよ。今まで安倍を何となく応援していた人も「ついていけない」と離れ始めているから。


 それにしても、民放はTBS以外はニュース映像に関して配慮が無さ過ぎ。テレビをつければいきなりあの、死に直面した後藤さんの姿が映し出される。


 これは後藤さん本人や遺族にとっても失礼なのはもちろんだし、選ぶ間もなく目に飛び込んでくる視聴者にとっても望むものではない。


 あの姿は本来の後藤さんを表すものではなく、テロリスト側が見せたい姿なのだから、それを他の素材と同じように何度も流すのは、人間(番組スタッフ)が作って人間(視聴者)に見せているものとしては、あまりに想像力が欠けている気がする。ロボットが無差別で映像を選んでるんじゃないですよね?


 おかしな言い方だが、「人に憎悪や恐怖の感情を植え付ける」事を目的としているテロ側の方が、よっぽど自分達が見る側にどういう映像を流せば効果的なのかを考えながら映像を作っていると思う。もちろん褒められたものじゃないけど。