生きて戦う事の大切さ

 清水富美加さん引退。自分勝手だなんだとマスコミでは叩いているが、電通の女性のように自殺でもしない限り、追い詰められた精神状態を理解してあげられないのだろうか?逆に言えば、電通の女性が生きて会社を告発していたら、多くの人が「甘えるな」「会社への恩を忘れたか」などと批判したのかも。とりあえず清水富美加さんが生きていて良かったじゃない。

 清水富美加さんの事はたまにドラマなどで見る程度(記憶にあるのが『ペテロの葬列』や『バイプレイヤーズ』など)だが、いいかげんに仕事をしていたようには見えなかった。嫌だなと思いながらも、与えられた仕事は断れず、しかもちゃんとやる人だと思う(全くの推測)ので、彼女の人気が無くなるか、今回のように残された仕事を放り出しでもしない限り、このブラック芸能事務所は彼女という商品を手放さなかったんだと思う。芸能界のドン(クスクスッ)に睨まれたくないテレビスタッフや芸能人コメンテーターは、清水富美加さんをただのワガママな人に仕立て上げて終わるんだろうが。

 ただ厄介なのは、後ろに新興宗教がある事だ。これが彼女の苦悩に対しての信憑性を怪しくさせる。私の目には、精神状態がボロボロになっている人につけ込んで、広告塔に利用しようとしているようにしか見えないが、彼女がその事に気がついた時、一体彼女はどこに心のよりどころを求めるのだろう?