『めちゃイケ』『とんねるずのみなさんのおかげでした』終了

　山口敬之氏の言い分に吐き気をもよおした。既婚男性が、娘ほど年齢の離れた独身女性、しかも恋愛関係でもない相手が泥酔状態の時に性行為しておいて、自分は何も悪くない、と主張できる精神が理解できない。しかも質疑応答のできる記者会見ではなく、一方的に文章で表明しているだけだからね。本音を言うなら、この山口氏の意見に賛同できる人達の人間性も疑ってしまう。２人を乗せたタクシーの運転手さんの証言からもホテルに行ったのは女性の意思ではなく山口氏の判断であるとわかるのに（女性は「駅で降ろして下さい」と何度も言っていた）、仮に山口氏の弁明通り、女性をそのまま帰らせるには危険なほど泥酔していたのだとしても、そんなに泥酔している女性に対して性行為を行った男に非が無いと言えるだなんて。

　何が「日本は財布を落としてもちゃんと戻って来る国」だ。酔った女性に性行為を働く事が罪に問われないどころか相手の女性を責める恐ろしい国じゃないですか。さらに、この件だけでも酷い話なのに、この背後に安倍政権が絡んで来るから問題はより深刻だ。市民が「政治に興味ない」とか言ってる間に安倍政権はどんどん好き勝手な事をやっている。このままこういう日本になって行く事を望むんですか？

　本題。

　フジテレビの『めちゃイケ』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』が終了。学生の頃はとんねるずの番組は見ていたけれど、今は見なくなってから久しいので「ああ、そうか」という感じだし、かつて、すごく面白くて人気もあった（私の周囲調べ）『ダウンタウンのごっつええ感じ』という番組が、松本人志さんが編成に文句を言ったがためにフジテレビの上層部の怒りを買い一発退場（番組終了）させられたのを覚えているので、上記の２番組が不人気になってからも延々と続けられたのは、別の力が働いていたんだろうなーと思うくらい。所詮は視聴者なんて置き去りなのだ。「上層部のみなさんのおかげでした」

　テレビ東京を除くキー局のテレビに思う事は（特にフジテレビか）、バラエティにしろドラマにしろニュース（ワイドショー）にしろ、他の局が当たると、同じ時間帯に同じような番組をぶつけて足を引っ張るのはみっともないのでやめて欲しい。なぜ独自の発想を生み出す努力をせず真似をするのか。勝ったの負けたのと狭い世界で張り合って、何かをやった気になっている現状が、視聴者置いてけぼりの象徴なのではないでしょうか？

　企業スポンサーを頼る以外の方法で多額の資金を集める事ってできないんですかね。広告代理店やスポンサーがのしてきてからテレビはつまらなくなった気がする。予算さえ集まれば、大手芸能事務所など頼らなくても番組は作れるし。

　深夜などの低予算番組（スポンサーの顔色を見ずに自由に作れる番組）は結構面白いものがある。という事は、面白い発想をする人間はテレビ業界にいるという事なのに、ゴールデンに進出した途端、出演者もいつもと同じ面々で、内容も無難になってつまらなくなる。昼〜夕方のワイドショーをやめてドラマの再放送や古い映画（黒澤映画や『男はつらいよ』とか）やアニメを放送して予算を温存しておけばいいんじゃないの？ドラマだけでなく、過去のバラエティやトーク番組の再放送を見てみたい。ワイドショーいらないよ。ニュースもコンパクトに夕方６時から１時間で充分。どうせ記者達はろくに質問もせず、ダラダラと横並びの同じ内容を繰り返すんだから。