笑ってはいけない内閣

 安倍政権が、まーだ国会の質問時間の配分でもめている。はぁ、安倍政権はどんどん政治家の地位を下げているなぁ。自分勝手すぎる。きっと5:5とかでごねて、結果7(野党):3に落ち着かせたいのだろうが、それで「成果あり」と思うなら手法があまりにもみっともなさすぎる。まぁこの安倍政権は「誇り」とか「恥」を知らない政権だけどね。

 本題。

 安倍首相がゴルフ場で転倒した事をなぜ伝えないと怒る人もいるようだが、それは武士の情けというか、別に伝えなくてもいい事だと思うぞ。人として。でも、本来なら笑って受け流すエピソードなのに、安倍首相や安倍政権の閣僚は歴代の総理の中で最もプライドが高いというか、自分を批判される事に脅えすぎだよね。器がちっちゃく見えちゃいますよ!

 今回のゴルフの転倒だけでなく「訂正でんでん」や菅官房長官の質疑など、芸人さんとか話のうまい人がアレンジしたらすごく面白くなるエピソードなのに、あまりにもピリピリしているから、「触れたら悪いのではないか・・・」という雰囲気が漂っている。私にさえ「この件に触れたら可哀想」と思われる“総理”って。

 森喜朗氏のクリントン大統領とのやりとり(Me,too.)とか麻生太郎氏の「みぞうゆう」とか小泉純一郎氏の「人生色々、会社も色々」とか、国民やマスコミにからかわれても抗議したり規制や圧力をかけたりせず、それはそれとしてドシっとした態度で放置してきたのに。田中角栄さんや大平さんのように堂々とお茶の間のテレビでモノマネされる政治家も減ったよね。とんねるずとんねるずの番組のスタッフもさ、社会の偏見の眼差しから逃れるように生きている人々をわざわざ茶化して面白がるのではなく、こういう権力を持った政治家を笑いのネタにして欲しいよ。どうせチャレンジするのなら。

 差別的笑いを批判される事に対して「笑いとは誰かを傷つける事で生まれる」なんて言っている芸人さんは、どうせ傷つけるなら弱者ではなく権力者を対象にしようとは思わないの?と思う。あ、強い者に向かうと自分も傷つくから嫌か。自分は無傷でいたいが、マイノリティは己の笑いのために犠牲にしても構わない、と。こんな芸人のギャグには笑えない。